毎年必ずバージョンアップする弥生シリーズ。会計についてはその必要性に疑問を持つ。データーの上の互換は変わらないが、弥生2000以降からの一括コンバート機能がついた点は評価したい。ただし一度コンバートすると旧バージョンでは処理不可なので、会計事務所としては関与先にも新製品を購入していただくことになります。会計事務所にデーターを渡される方はこの点を注意して購入をお考えください。会計事務所が０４を持っていないとこれまた話になりません。また、この商品はプロ版とやよいの青色申告２の間の商品であり中途半端な感が否めないのは０３でも同じ。他の会計ソフトが充実した内容で実売２万円程であるところから見ると価格競争力は無い。使い慣れている方にはお奨めできるんですが、無理してバージョンアップする必要はないでしょう。消費税率の改正時までは毎年新製品を出す必要は無いのである。税理士としてはもう少しこなれて欲しいのと、データの受け渡しを簡単にすべきと指摘しておく。また別シリーズの弥生会計ＡＥ、ＣＥはあまりに高すぎてお薦めできません。

	&nbsp;&nbsp;&nbsp;会計業務のサポートから決算書の作成、先々の資金状況を分析する機能までも搭載した個人事業主・小規模法人向けの会計ソフト。<br><br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;今回のバージョンよりインターフェイスが一新され、アイコンが業務の進行順に配列された。さらにこのアイコンにマウスポインタを当てると作業の説明が表示され、目的の作業画面にすぐたどり着けるのが便利。<br><br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;このほか、音声と実際の画面で導入作業を解説する「導入アドバイザー」や、勘定科目・仕訳例を検索できる「仕訳アドバイザー」などの機能も多数用意。伝票の入力も紙のイメージそのままの画面が採用され、やさしくシンプルな操作方法とあわせて、会計やパソコンの知識がない人でも戸惑うことなく使いこなせるというのが大きなポイントとなっている。それでも使いこなせない人は、購入日より30日以内に限り返品できるキャンペーンを2004年7月31日までやっているという点でも、その自信の程が見て取れるだろう。<br><br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;一度入力された帳簿は自動集計され、日／月次残高推移表やキャッシュフロー計算書、貸借対照表、損益計算書などを正確かつすぐに作成してくれる。対応している帳票は青色申告決算書、白色収支内訳書、平成15年度確定申告書B、消費税申告書などで、白紙だけでなく税務署指定のOCR用紙への印刷も可能。個人向け機能として家事按分振替や不動産所得管理機能も搭載されているので、会計ソフトの導入を検討しているならば、ぜひ候補の1つとしてほしい。（秋月昭彦）