| Corel DRAW Graphics Suite 11 日本語版
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日本ではこの手のドローソフトは、Adobe Illustratorが業界標準になっているが、海外ではCorelDRAWの方が普及している。<P> Illustratorと比較すると機能的には一長一短でほぼ互角。IllustratorにはないCorelDRAWの特長としてドキュメントのマルチページ対応とプリフライトと面付け機能を持っている事が挙げられる。たとえば印刷する一枚の紙に名刺を複数配置したい場合、Illustratorでは配置する数だけコピーして並べなければならないが、CorelDRAWでは印刷プレビューで縦横の配置数を指定するだけで自動的に並び、あとで変更も出来る。逆にCorelDRAWに無い機能は、ベクターオブジェクトの輪郭をぼかすソフトエッジや、グラフの自動作成ツールなど。<BR> また、独自の「プロパティ・バー」により、機能を選択するとそれに付随するオプション選択や位置情報の表示が自動的に入り使いやすく、初心者の敷居も低い。<P> 価格的にもIllustrator一本のコストでCorelDRAW本体とフォトレタッチを担うCorelPhotoPAINTとマクロメディアFLASH下位互換のWebアニメーション作成ソフトのCorelRAVE、多数のクリップアートや画像が付属する。<P> CorelDRAWの欠点は、Illustratorと比べてつまらないバグが多いこと。日本では新しい参考書がないこと。対応するサービスビューローが少ないこと。そのためユーザーメーリングリストなどに参加して、普段から情報を集めることが必要。<BR> その辺を承知して使うのであれば、Illustratorより安価に導入できるデザイン/DTPツールとしてお薦めできる。
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