| ピュア・ラブ II 4
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ピュア・ラブ II 4
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| 第1シリーズからさらに深化して、古色蒼然とした純愛物語ぶりがエスカレートすればするほどに、居住まいを正し続けるこのドラマはいっそうの誠実な輝きを放つ。修行僧である陽春(猪野学)がドナーになってくれたおかげで、骨髄移植によって白血病から回復することが出来た木里子(小田茜)だったが、肝心の陽春は木里子と言葉を交わすこともなく僧堂に戻ってしまっていた。会いたい気持ちを抑えきれない木里子は托鉢の日を突き止めて、ついに陽春に会いに行くのだったが……。<br> 台詞のアナクロぶりも発想の紋切型も軽々と乗り越えてしまうほどに、陽春が毅然として示す木里子への無償以上の愛の形があまりにも清らか。禁欲愛のじれったさ、忍ぶ愛の高まりにさらされるにつけ、ついつい次回が見たくなってしまうはずだ。命の尊さについて語る禅寺の老師・宗達(川津祐介)の説法は、画面越しでも有り難や。丹念に描かれる雲水の厳しい修行の様も非常に興味深い。(麻生結一) |
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