浪速大学病院を舞台に行われてきた「教授戦編」も幕を閉じ、教授・財前五郎(唐沢寿明)の活躍からスタートした第2部。<P>海外にも足を伸ばし、権威ある賞も受賞。まさに医学会の「勝ち組」になっていた財前だが、疑いがあるのに精密検査を怠ったために起きた食道癌患者・佐々木傭平(田山涼成)の死…。<P>そして、夫の死に疑問を抱き訴訟を起こす妻・よし江(かたせ梨乃)と息子・庸一(中村俊太)。<BR>双方の弁護士は、それぞれ国平(及川光博)、関口(上川隆也)。<P>夫の死を償ってもらいたいと願う佐々木親子。<BR>教授、そしてがんセンター長の座を守り抜くためにも、負けられない財前五郎。<BR>「裁判編」もいよいよクライマックス!<P>第1部に引き続き、出演陣が圧倒的です!特に財前側の弁護士・及川光博。頭の切れるエリート若手弁護士の役はハマってます!<BR>そして、第2部の鍵を握る人物・柳原弘(伊藤英明)。この人の「真実を喋りたいのに圧力によって喋ることが出来ない」オドオドした演技も見所です。<P>病院内外の人物関係も途切れ途切れになっていた糸が1本の長い糸につながっていく様子も必見!
誰よりも自らに厳しく、貧しさの中から自らの手で這い上がり、位人臣を極めたかに見えた財前五郎の物語に、ついに結末が訪れる。苛烈な教授戦から訴訟・控訴審へと、持ち前の意志の力強さと権力欲への飽くなき情熱の果てに彼の、そしてそれを観続けてきた我々の眼前に示された結末には、『白い巨塔』という壮大な一遍の物語が遺した強い余韻がいつまでも消えない谺のように繰り返し響き続ける。稀代の名優達が渾身の演技で魅せたこの物語は、後に語り継がれるべき、紛れもない「銘作」である…