カッコーの巣の上で カッコーの巣の上で
 
 
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カッコーの巣の上で :

 この作品を、イギリスの片田舎の映画館で一人で観て感動した日本人がいた。彼はジャック・ニコルソンに喝采した。地球のあちこちでこの映画は静かな影響を与えていたのだ。<BR> <BR> 私は、友人達と一緒に日本国の地方の映画館に群れをなして観に行った。<BR> 私たちの心情と同じだった。<BR> 「僕らもやっとあの施設から出ることができたのだ!!」<P> 主人公を演じるジャック・ニコルソンに共感したのは当然のこと。<BR> 人間解放がテーマになっていた時代。私たちへの応援歌でもあった。そもそも、精神病院を真正面からとりあげた映画が制作されることは、希なことでる。この作品は1975年度のアカデミー賞5部門をかっさらった。当時の時代背景が想像できるではないか。<BR> <P> すべての人が観てほしい。日本国の精神医療の実情を知る上でも、偉大な教材である。様々な入院形態、「治療」の種類、閉鎖病棟の日常が具体的にかつ生き生きと描かれている。日本国の精神科医療の現況はこの作品の時代とそう変わってはいない。<BR>入院施設も変わりはしない。収容所をさらに強化しようとしている人たちがいる。<P>「精神障害者」をダシにして、日本国民をキチンと管理しようとたくらんでいる人たちがいるのではないかと疑ってしまう。他国の昔話では決して無い。現在の日本国の話しである。<BR> <BR> 最後に、原題は「ONE FLEW OVER THE CUCKOO`S NEST」である。なぜ、「CUCKOO`SNESTを飛び越えて」なのか。「CUCKOO`S NEST 精神病院」とランダムハウス英和辞典に記載されている。かの国ではカッコーは忌み嫌われている鳥であり、ある人々はひそかに「カッコー」と呼ばれているのかもしれない。 原作者は、ヒッピーの元祖ケン・キージーである。念のため。

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カッコーの巣の上で&nbsp;&nbsp;&nbsp;オレゴン州の精神病院に、型破りな人間ランドルが送られてきた。仮病を使って刑務所を抜けだしたのだ。ランドルはなにかにつけて規律を乱し、ラチェッド婦長ら病院側と対立する。そしてついにランドルは患者を扇動した。 <br>&nbsp;&nbsp;&nbsp;75年のアカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞と、主要5部門を独占した名作である。ランドル役のジャック・ニコルソンの演技は、「他のハリウッドスターがアマチュアに見える」と賞賛されたほどの名演だ。ことごとくランドルと敵対するラチェッド婦長にはルイーズ・フレッチャーが、ランドルの親友チーフにはウィル・サンプソンが、ほかダニー・デビート、クリストファー・ロイドなど、わき役に至るまで芸達者をそろえている。監督は『アマデウス』でもオスカーを獲った、チェコ出身のミロス・フォアマンだ。(アルジオン北村)
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