既に色んなメディアが取り上げているので“イノセンス”の<BR>映像をご覧になった方も多いことでしょう。<BR>前作の“攻殻機動隊”でさえ、もはや１０年近く前の映画である<BR>はずなのにあの映像美…。イノセンスは更に進化しています。<BR>今回は映像に加え音楽も素晴らしい出来かと。<BR>映画の舞台は未来ですがどこかレトロと言うかノスタルジックと<P>言うか…映画のテーマでもある「イノセンス―それは命」の通り、<BR>何だか映画を超越した壮大な世界に引き込まれる…というのは言いすぎでしょうか？<BR>でも元々、映画というのは現実を忘れて楽しむものですし、それがＴＶサイズになってしまったからと言って魅力が半減するワケでもありません。<BR>日本が世界に誇るアニメの完成系…じっくりと堪能してください。

	&nbsp;&nbsp;&nbsp;『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の続編として、押井守監督が9年ぶりにメガホンをとったアニメ作品『イノセンス』。その本編に用いられたシーンを再構成し、川井憲次、伊藤君子らによる音楽との“再コラボレート”を試みたユニークなDVD。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;圧倒的な美術、そして奥行きある音楽を本編で体験済みなら、このDVDのクオリティの高さはある程度予想できるだろう。キャラクターとストーリーが排されたことで、よりストイックに作品の世界観に没入でき、ある種の興奮を覚える作品に仕上がっている。本編での難解な引用の多さなどに抵抗を覚えた向きには、むしろ本DVDのほうが素直に楽しめるかもしれない。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;ちなみに、クレジットされているのは7曲だが、シークレット・トラックも収録されている。（安川正吾）