「不覚にも六太は泣きそうになった―――――」(原作より)<P> 終章。暗い地下路で延王と人質だった延麒は再会する。<BR>延王を見つけたときの六太の顔、六太に近づいた延王の表情。<BR>それまで物語を覆っていた、張り詰めた雰囲気が一蹴され、<BR>ほんの少しほわあっと暖かな空気が流れる・・・。<P>「あまり心配をかけるな・・・・」<P> 瞬間、麒麟と王との不思議で、永遠に切れること無い<BR>強くて深い「絆」を確認した。<P> 麒麟と王の絆は男と女が惹かれあうような情熱のようでいてそうでなく、<BR>親子のような結びつきともまた違うのだろう。<BR> だがお互い、「共に在りたい」と自然に思うものであり、<BR>決して離れていたく無いと強く願ってしまう「縁(えにし)」なのだ。<P> そうした二人の力(パワー)が、国を変えていく。<BR> 豊かな国を創っていく。<P> 私的には、当物語の中で一番いろいろなことを<BR>考えさせられてしまったシーンだった。
とうとう、最終巻です。現在、NHK教育で放送中ですが、是非見て欲しいです。12の国の王と麒麟を中心に物語りが展開しますが、やはり主人公は陽子です。陽子の人間としての成長や、王としての成長が回を重ねるごと見られ、それだけで、自分も励まされていきます。その陽子を助け、助言をあたえてくれる、尚隆と六太の話がメインになっているのが、東の海神 西の海神です。これだけ見ても、十二国記の面白さは堪能できませんから、一番最初の月の影 影の海から続けて見てください。ハマリまくりますよ。一緒にハマッて感動しましょう。