シナリオの点で言うと星5つなんですが、ゲームをやった後だと作画にがっかり。ゲームのままの作画だったら間違いなく星5つ、いや、それ以上の評価ができたと思います。
この巻の見所は、散り始めた問題の桜の木が再び咲き始めるところです<BR>もともと、18禁のゲームが基本なので狂った様に咲き乱れる桜の木は<BR>朝倉兄と音夢の心情を如実に表している<BR>欲望・熱狂・愛情それらが押さえきれずに噴出した結果<BR>ラストに関しては、ゲームで確認してください<BR>なぜ、この作品が悲劇かというのがわかります<P>アニメでは描ききれない所まで、あります<BR> アニメ版は言ってみれば、”音夢版”です<P>改めてオリジナルゲームシナリオの完成度の高さを感じます<BR>若干、修正された点があります<BR>眞子と杉並が見舞いに来るが、音夢には既に二人のことがわからない<BR>このシーンはアニメ版のオリジナルです<BR>(ゲームでは、眞子と朝倉兄が恋人となるエンディングもある)
綺麗にまとまりました。見事に作られたシリーズでした。これだけ素晴らしいまとめ方ができた作品だからこそ思う贅沢なのでしょうけど、途中の話でそれぞれのキャラクターの日常や人間関係についてもう少し深く掘り下げておいてあれば、本巻収録の22~24話などは鬼気迫るくらいの絶賛エピソードになったんじゃないか、と思ったりします。こうしてみるとプロモーションビデオやサイドストーリーで喰われた尺が勿体なかったかな、とも思うのですが、逆にそう思えるくらいきっちりと作られていたということで、本編の価値は下がるものではないでしょう。2003年放映の多数のアニメの中でも確実に五指には入る、恐らく『萌えアニメ』ではトップ評価してもいい作品だと思います。