本国アメリカでは2001年秋から放送された第8シーズンの前半エピソードをまとめたものです。今回も思い切り笑わせてもらいました。<P> 随所に挿入されていたNYの屋外映像から前シーズンまではあった世界貿易センタービルが姿を消しました。9・11を受けて、第1話のエンドクレジットには「NYの人々に捧ぐ」という言葉が刻まれています。また第2話のエンドクレジットにはモニカ役のコートニー・コックスの実父リチャード・コックスが亡くなったことに対して哀悼の意を示すメッセージが表示されます。全米のみならず全世界の視聴者を毎回底抜けに陽気にさせてくれるこのテレビ・シリーズも、この放送時期には公私にわたって悲しい出来事を体験していたことが読み取れます。<P> レイチェルが自らの妊娠を確認するために検査薬を試す場面が出てきますが、この時のジェニファー・アニストンの演技力を私は今シーズン前半の一番の見所として強く推したいと思います。まさに心に染みる演技が見られます。<P> 日米のテレビ・ドラマを見比べて痛感するのは役者陣の演技力の激しい落差です。日本のテレビ局は俳優の容貌の良さを優先するあまり、演技の修行をろくに（どころか全く）積んでいない人気タレントを安全牌として繰り返し起用することが久しく前から定着してしまいました。一方海の向こうでは、演技学校に通った野心的な若者たちが普段はアルバイトで食いつなぎながら、日夜行われるオーディションを勝ち進んで大役に起用されることがまれではありません。彼我の役者たちの演技力の差はまさに歴然としています。<BR> 上述の妊娠検査薬のシーンでは、ジェニファーがシュタイナー教育やオフ・ブロードウェイを通じて演技の訓練を若い頃からきちんと受けた俳優であることが見事に示されます。<P> 歴史に残るほど良質なコメディというのはどのように創られるのか。そのことに思いが至る番組です。
全米でナンバーワンコメディ番組の地位を10年間守り続けてきたこの作品。<BR>今年（2004年）の5月で遂に10年間の歴史に幕を下ろす。<BR>本策はその8年目の前半を収録している。<BR>アメリカでは2001年放送分、日本では2002年放送分を収録。<BR>通常、8年目となればマンネリとか人気下降がささやかれるのが普通だが、<BR>この作品は、ますます勢いを増していた。<P>ゲスト陣も豪華絢爛。<BR>まず、当時「アイ・アム・サム」で高い評価を得ていたショーン・ペンが<BR>2週にまたがってゲスト出演。<BR>更にブラッド・ピットもこの中でゲスト出演している。<BR>メインキャラの一人を演じているジェニファー・アニストンとブラッド・ピットは<BR>多くの方がご存知の通り、実生活では夫婦。<P>しかし、この中ではブラッドはジェニファーを徹底的に嫌っている役どころ。<BR>遊び心満点の完成度である。<BR>ストーリーとしても、本シリーズはそのジェニファー演じるレイチェルの妊娠を軸として、<BR>かつての恋人、ロス（デビッド・シュワイマー）、<BR>レイチェルの現在のルームメイトであるジョーイ（マット・ルブランク）との<P>三角関係など、かなりシリアスな内容も多い。<BR>この前半部分ではそれ程でもないが、後に発売される後半では<BR>そのシリアスさは益々強くなっていく。<BR>このボックスでは話が重くなっていく直前までのストーリーが収録されているので、<BR>後半を見たい人にはじりじりさせられる展開かもしれない。<BR>最後までナンバーワンのままで終わるこの作品<P>これを見たら、日本のドラマは見れなくなる。<BR>そういってもいいくらいに密度が濃い。
本当に大好きなドラマで、前シーズンまで何度となく繰り返して見ています。ただ笑えるだけじゃなく、彼らが悩んで立ち直る姿から元気をすごく与えてもらえるので、落ち込んだり嫌なことがあったときもお勧めです（次々見ちゃって止まらなくなって寝れなくなるという弊害を除けば・・・）。<P>今シーズンのDVDが出てくるまですごく待ってたので、むさぼるように見てしまいました。ますます息のあった彼らの姿と計算された笑いに、爆笑したりキュンとなったり。。。とても素敵なドラマです。
