これは本当に素晴らしいです。<P>原作はすごい良かったのですが、やはり原作を読んでからだと興醒めする様な作品も多いので、アニメになると少し落ちるかなあなんて思ってましたが・・・とんでも無いです。<P>人物もそうですが、建物や背景がすごく特徴的で、その世界の中に引き込まれる様な魅力があります。<P>それに加え、京極氏の描く独特の世界観や、時々垣間見れるゾクッとする程の人間の醜さ等が、原作とは又違った感じでとてもリアルに伝わって来ます。<P>又市さん・・・マジでかっこいいです。
まるで3Dの世界を自分自身が駆け巡っているようなアニメに仕上がっている。「この世に不思議なことなどない。」とのたまう京極亭。いえいえ、あなたが一番不気味な存在です。各話に伏線を引き、最終話につながっていくという、展開の早いアニメならではのストーリーになっている。見終わった後、必ずもう一度見たくなるのは間違いなし。
京極氏が本品解説で、小説には小説の表現、アニメにはアニメに合った表現うんぬん、と述べていたと思うが、これは大いに賛同する。アニメとしての世界観という点で秀逸だと思うが、如何せん、アニメの背景設定において「非日常感」がありすぎ、本作品のテーマである「怪」の部分の輪郭がボケてしまっている。非常に残念。また、1話当たりの時間が短すぎることもあり、原作を知らない人は、理解しにくいし、原作を知っている人間にはモノ足りなさを感じる。