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PERFECT BLUE :

「千年女優」「東京ゴットファーザーズ」と、着実に評価を高めている今 敏氏の初回監督作品。原作モノだがほとんどオリジナルであり、前提知識がなくても楽しめる内容。<P>卓越したコンテ切りが生み出すアニメらしからぬカメラワーク、東京ゴットファーザーズで高く評価された各シーンの美術性、千年女優で見せた"だまし絵"のような構成・演出。これらはいまや今監督作品の十八番として認知されるようになったが、本作でも折り紙付き。いちど見るとやみつきになる面白さ・気持ち良さで、どこまでが現実でどこからが妄想なのか知りたくなる脚本とも相まって、繰り返し見たくなること請け合いだ。<P>女性アイドルやそれを追いかけるオタクといった題材、レイプまがいの暴力・性的描写シーンがある関係で、けっして万人向けとは言えない。<P>にもかかわらず海外で高く評価されたことからわかるように、アニメーションが持つ表現の可能性を追求した意欲作。偏見を持たずに多くの人に見てもらいたい。

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PERFECT BLUE&nbsp;&nbsp;&nbsp;アイドルグループの一員だった霧越未麻は、グループを脱退して女優への道を選ぶが、未麻にアイドルのままでいて欲しいと願うマニアックなファンの影が彼女を脅かす。ある日未麻は、「アイドルの未麻」が日記を書いているホームページを発見。そこには、彼女しか知らないはずの事実が書かれていた。それを見たときから、彼女は「アイドルの未麻」が実体化して自分をあざ笑う幻覚に悩まされるようになる…。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;扇情的なシーンを多層的にコラージュし、一筋縄では終わらないサイコスリラーに仕上げたのは、『老人Z』『MEMORIES』などに参加後、本作で監督デビューを果たした今敏(こん・さとし)。何気ない場面すら当たり前の方法では見せないその「語り口」に、物語が始まって間もなく観客は幻惑されはじめる。爆弾事件、レイプ、連続殺人、度重なる悪夢からの目覚め…これは現実なのか、主人公が演じているドラマの中の話なのか、それとも主人公の妄想なのか。その境がどんどん曖昧になっていき、それ自体が、次々展開する陰惨なシーン以上に「不安定な恐怖感」をもたらす。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;決して「夢オチ」などにはせず、サスペンスとしてきっちり落とし前をつけるラストも見事。狂信的ファンの行動や執拗な陵辱シーンなど、描写が「リアルすぎてエグい」あたりに抵抗を感じる向きもあるかもしれないが、食わず嫌いは絶対にもったいない傑作である。(安川正吾)
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