文字通り、タイトル「イノセントワールド」の世界観が描き出されています。リアルな現実感から少し離れた浮遊感が作品全体を包み込んでいます。かといって、現実離れした描写は全くなく、まさにイノセントでピュアな世界に触れて、とても心が洗われるような気持ちになりました。「まるで、夢の中で見るような光景」と表現したらこの感覚が伝わるのでしょうか。「弟切草」で下山監督作品について行けなくなった人には特にお薦めの一作です。