この作品、内容に関しては実に素晴らしい。既に述べられているが、この作品はかつてCDで完全版がリリースされており、今回私の場合、その映像を期待して購入した。<P>これはミュージシャンサイドには全く責任がないので星5つにするが、東芝EMIの「見体験!」というカタログには、本作の曲目リストに「君が僕を知っている」が載せられているのである。<P>RCのファンであれば分かるであろうが、名曲「君が僕を知っている」には曰く言いがたい思い入れがあるのだ。「ティアーズ・オブ・クラウン」「ミラクル」「The Rock’n’roll Show 80/83」には収録されていない、あの「君が僕を知っている」が入っているものだと思い、私はこれを注文して購入した。しかし入っていない。元々DVDに収録されてなくても購入したであろう作品であろうが、こういう後味の悪さはなんとも言いがたいものがある。
この作品は、いろんな意味で意味深い作品だ。まず、90年のRCの活動停止以来、はじめて清志郎とCHABOがフルにテージをともにしたドキュメントであり、ある意味「RCは二度とやらないぞ」とファンに宣言し、『解散コンサート』的意味を込めたステージでもあったからである。<P>二人きりの「よそ者」から始まり段々にメンバーを呼び込み、RCナンバーの黄金ヒットの連発、そして最後にまた二人きりになって「夜の道を散歩しないかね」で終わるまで、素晴らしいカメラワークで、素晴らしいステージの魅力を最大限引き出してくれている。CHABOさんのエフェクターの踏み換え、振り付けを失敗して頭をかく片山広明、歌詞に合わせジャンプしカメラに向かって極めの笑顔を披露する清志郎…、楽しい映像の数々。<P>CD版は全曲全MC入りだが、以前発売のヴィデオでは随分カットされていた。それでも充分素晴らしいのだが、出来れば「スローバラード」など含む完全版が出るといいな。あの夜、この素晴らしいステージを直接見ていた者からの願いです。