'91の放映から早10年以上の月日が流れています。<BR>その間、まったく変わらないものがあります。父娘の愛も<BR>そのひとつなのではないでしょうか。娘が嫁ぐまでの間に、<BR>父と娘はさまざまな問題や想いをぶつけ合うことでしょう。<BR>それらが、何気ない日常の中で描かれていく物語は、きっ<BR>ととても身近で重要なことなのです。ラストシーンでは、<P>思わず涙することでしょう。<P>小泉今日子が歌う主題歌「あなたに会えてよかった」は、<BR>彼女の歌の中で私が一番好きな歌です。

	&nbsp;&nbsp;&nbsp;妻を亡くし、一人娘を男でひとつで育てた父親（田村正和）と、娘の夏実（小泉今日子）の交流をやさしく描くホームドラマ。娘の失恋をどうなぐさめていいか悩み、新しい恋を見守り、最終回には結婚式を迎える。そんな日常の積み重ねを丁寧に穏やかなタッチで描いている。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;娘を溺愛してはいるが、そうとは見えない態度をとる頑固な父親。そんな役柄を、田村正和が好演。“カッコいい父性”という新たなイメージを打ち出した。ショートカットが初々しい若き日の小泉今日子も超キュートである。ユニークな祖母役に白川由美、夏実に気がある出入りの生協職員役にダウンタウンの浜田雅功が扮し、コミカルな味付けもあって温かな気持ちになれる。小泉今日子が作詞して歌った主題歌「あなたに会えてよかった」も大ヒットした。メインディレクターは生野慈朗、遠藤環。プロデューサーは『うちの子にかぎって…』など田村正和のコミカル路線ドラマを支えた八木康夫。（茂木直美）