動物番組のように、1種類の渡り鳥について密着しているわけではなく、さまざまな鳥の渡りの部分(飛んでいる部分)だけを映像化しているので、ちょっと散漫な感じ。「渡り鳥の1年」のようなドキュメンタリーを期待していると面白くないでしょう。監督の言うように、ドキュメントでも、フィクションでもなく、「自然の物語」と思って観るといいかも。
この映画は100分近くただ鳥が飛んでいるだけの映画なんですけど、<BR>本当にどうやって撮ったの?っていうような映像が次々出てきます。<BR>近距離を鳥と一緒に飛びながら撮った映像、パリやニューヨーク(テロ前)を飛ぶ映像、猛吹雪が過ぎるのを待つ鳥の姿、あるいは打たれて落下する映像、<BR>もう全てが圧巻です。<P>こんな映画をどういう風に撮ったのか、特典映像を是非みたいです。
世界中を股にかけて旅をする様々な渡り鳥の生態にスポットを当てた映画である。映像の大半を占めるのは鳥たちの飛行場面なのだが、これがすごい。どのように撮影したのかわからないのだけれど、鳥たちの群れの真横からのアングルはとても印象的だ。またあらゆる角度から鳥の飛翔をカメラが追いかけるのだけれど、「大空を飛ぶ」という行為への憧れを禁じえなかった。なぜ彼らは何千キロもの大いなる旅を続けるのだろうか? 息をのむような圧倒的な大自然を背景に渡り鳥は今日もどこかの空を飛んでいるのかも知れない。