「リング」や「仄暗い水の底から」のような日本独特の湿っぽい恐怖は感じられなかった。伽椰子と俊雄がありえない場所から登場するのが怖いだけで、話全体の筋立てがしっかりしてないような気がする。<P>でも、TV番組のスタッフが次々と死んでいく、というホラー番組テイストのやり方は、結構みんな待ち望んでいたと思う。ホラー映画の原点という感じで魅力的な映画だ。
劇場版前作よりもドラマ性を高めようとしたせいもあってか、<BR>理不尽な怖さはやや影を潜めた感があるが、全体的なテーマである<BR>“母性愛”はよく出ているのではないだろうか?<P>映像特典であるが、メイキング自体は1枚目の本編ディスク内に収録された<BR>約20分のものが現場の全体像をまとめて観られるので面白い。<P>2枚目の特典ディスクのメイキングとは、劇中の2つのシークエンス<BR>(序盤のアパートの首吊りとクライマックスの病院内の場面)だけに<BR>絞って、撮影風景に監督の解説(副音声)を加えたものだ。<BR>この2枚目のディスクには、酒井法子ほか出演者が手持ちカメラで<BR>現場のスタッフや共演者を撮影した映像も収録されている。<P>他愛もないといってしまえばそれまでだが、和やかで明るい撮影現場の<BR>空気が切り取られた雰囲気で好印象。<BR>また日本での公開初日の舞台挨拶は勿論、<BR>台湾に遠征した際の舞台挨拶の模様も観られる。<BR>酒井の人気が根強い台湾のファンの熱狂ぶりも微笑ましい。<BR>静止画では『呪怨2』に関する宣材各種や、サントラのジャケット、<P>出版物などあらゆるグッズも収められていて、まさしく<BR>2枚のディスクに『呪怨2』に関する、様々な記録をパッケージした<BR>特別版と言えるだろう。<BR>5.1chサラウンドは実に音響設計が上手い。<BR>伽椰子のうめき声は、是非ともこちらのサウンドで!
~皆さんのレビューは的を得ていてみんな正解です。加えて私が言いたいのは、舞台設定(道具類)においての現実味の無さです。ノリピー演じるホラークィーンの家があまりにお粗末だったこと。がっかりしました。~~居間にしても台所にしても到底住んでいる家とは思えない小道具のお粗末さ。使い古しのストーブ、わざとらしく飾られた先祖の遺影。妙なところにあるザル。そこら辺にあるものを寄せ集めた感が否めませんでした。つまりそれらしき物をおいただけで、生活感がまったくなかったのです。~~あの一作目の、どこにでもあるような玄関のスイッチ。2階で見たふくれた壁紙のしわ。わたしにとってはそれが妙にリアルで、それ自体がとても怖かったのです。何気なく、五感に訴える怖さがもっとこの二作目にもっとあったなら…。そう考えるととても残念な仕上がりでした。~