入手しました。スコープのレターボック仕様である「暗くなるまでこの恋を」以外は、比較的満足できる画質です。ミステリファンにはおなじみのコーネル・ウールリッチ原作(別ペンネームで執筆)のこの映画は、「黒衣の花嫁」と共にトリュフォーが心酔したヒチコックとの接点を最も持つ作品で、一番心惹かれる映画だが、今のファンにはやはり馴染みが薄いと見え、ぞんざいな扱いになったのは残念至極。
「思春期」人気ですね。いくつものエピソードがやかましくも愛らしく綴られていくストーリーは、さすがトリュフォーというところです。この5枚組BOXは十分にお買い得なラインナップですが、特に注目タイトルは「恋愛日記」でしょう。トリュフォーの内なる暗やみと、人生という物語への愛が折り重なる傑作です。裏ベスト1ではないかしら。
このセットが届いたとき、思わず声をあげて喜んでしまった。<BR>「思春期」が目当てで購入したセットだ。トリュフォーの作品は数本みたが、「大人は判ってくれない」「思春期」などが印象深く、「子供を愛する映画監督」というイメージを持っていた。<P> しかしこの中ではじめてみる「恋愛日記」はとても楽しめた作品である。大人の恋愛が描かれた作品で、トリュフォーの奥深さをあらためて味わった。女性の足、に心底ほれ込み女アサリを繰り返す男の物語であるが、女性たちの質のよいファッションも楽しめ、見終わったころには華奢なミュールやバックストラップでつっかけのように歩くのではなく安定したヒールで颯爽と歩く女になりたいものである、とへんてこな感想を抱いた。<P> どの作品でもトリュフォーの暖かい視線を感じられる。「思春期」「野生の少年」の子供たちしかり、「アデルの恋の物語」「恋愛日記」の大人の女性たちしかり、単純な言葉だが人が注ぐ人間愛の対象は年齢ではなくあらゆる人の人生にわたって一環しているものだと気がつかされるのだ。(「恋愛日記」ラストの女性編集者の台詞に納得!)<P>さて、この休日の間すっかりこのコレクションを楽しんでしまい、見ていないものがあと一本であることが残念だ。