キェシロフスキ・コレクションII 「トリコロール」セット キェシロフスキ・コレクションII 「トリコロール」セット
 
 
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キェシロフスキ・コレクションII 「トリコロール」セット :

もう6年位前に見たんですよね・・・。私のようにムサイ男が,なんでこのビデオを手に取ったのか?とっても不思議ですが,思い返すと,どうやら「青」のビノシュ目当てだったんじゃないかと思います。<BR>青はとてもひんやりした感触の映画。白は今ひとつだったんですが(ファンの人すみません。),「赤」で完璧に参りました!<P>まあ,三部作の最後ということで(監督の遺作にもなってしまい,結果的にも)特別なんでしょうが,イレーヌ・ジャコブの柔らかい美しさと,自然な愛が,ジャン・ルイ・トランティニアンだけでなく,私の心まで溶かしてしまいましたね。それで今は「好きな色は?」と聞かれたら,迷わず「赤!」と答えるようになりました(笑)。<P>私にとってかなり特別な映画で「見て欲しくない!」ような気もしますが,今はDVD化を喜ぼう。<BR>この勢いで「ふたりのベロニカ」もDVD化してくれい。どこか。

 ドキュメンタリー時代から「愛」というテーマを追求し、劇映画に足を踏み入れたキェシロフスキ監督。社会派のポーランド時代、TVシリーズの「デカローグ」、「二人のベロニカ」を経て「トリコロール」に行き着く。フランスの豪華女優陣を起用し制作されたこの作品は決して興行に走ることなく、観客をキェシロフスキの世界に引き込んでいく。<P> この3作品は一つ一つが独立し、全く別々の作品であるにも係らず、3作品全体が一つの作品になっているといってもいい。それはただ、登場人物が3作品を行き来するからではなく、キェシロフスキの永遠のテーマである「愛」が「3つの愛」により表現されているからである。<P> トリコロールには3作品を見つめている「ある視点」を感じる。この世に数多く存在する愡?のうち、たまたまこの「3つの愛」が選ばれたに過ぎない。この「ある視点」が「3つの愛」を通して世界を暖かく見守っているように思えてならないのだ。それは神か、キェシロフスキか、それとも観客自身か。<P> あなたは最初に何色から観るだろうか。3作品を観る順番によってあなたが見つける「愛」の形は違うはず。一通り観た人も、もう一度自分に合った「愛」を探してみることをお勧めします。

大学生の頃、本3部作をオシャレ恋愛ものか、けっ!と切り捨てた僕は、それから数年後ポーランドという国に興味を持ち始め、この作品が同国出身の天才監督のによるものだと知った。<BR>ここで描かれているのは決してオシャレなファッション感覚の愛ではない。<P>「青」の主人公はいきなり事故で作曲家の夫と娘を失い、「白」の主人公は異国に住むプレッシャーで性的不能に陥り、愛してやまない妻に三行半を突きつけられ、「赤」の2人の主人公は、一方は外国に住む彼氏の身勝手極まりない言動に満たされない思いを抱き、一方は隣家の会話を盗聴し、その世界に閉じこもっている。<P>彼らはそれぞれ、自らのありようを求めて苦悩し、やがて小さいながらも確実な一歩を踏み出してゆく。<BR>オシャレなどとはとん!でもない、痛みを伴う、逃れられない檻のような愛という感情と人生という運命の不可思議な化学反応。<BR>しかしそれぞれのヒロインを演じる女優が美しく魅力的なのも確か。<P>遠くを見るような不思議な視線と良い意味で土臭いジュリエット・ビノシュ、残酷な色気と少女のようなあどけなさを行き来するジュリー・デルピー、清楚で優しげな雰囲気にそこはかとないエロティシズムを漂わせたイレーネ・ジャコブ。<BR>3人とも前作『ふたりのベロニカ』のヒロイン候補だった(結局ジャコブが主演)。<P>本3部作では登場人物が微妙に交錯するのが楽しい。<BR>そのわずかな繋がりが収斂する「赤」のラストには賛否両論あるようだが、こんな無茶なと言う前に胸がじわりと暖かくなるのは確か。<BR>本能が求めていたと言うべき、!見事な結末だろう。

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キェシロフスキ・コレクションII 「トリコロール」セット&nbsp;&nbsp;&nbsp;ポーランドの名匠、クシシュトフ・キェシロフスキが、フランス国旗に用いられている青、白、赤の色をモチーフに作り上げた3部作「トリコロール」。各作品のストーリーは独立したもので語り口も全く異なるが、部分的に交錯し、やがて大きな運命のうねりがそれぞれの主人公たちを待ち受ける。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;著名な作曲家の夫と幼い娘を事故で失ったジュリー(ジュリエット・ビノシュ)の深い喪失感で幕を開け、ゆっくりと訪れる彼女の再生がつづられる「青の愛」。主人公には驚くほどに台詞が少ないが、その心情を代弁するかのように、彼女の夫の作品として発表されるはずだった美しい交響楽のフレーズが映像からこぼれる。長年コンビを組んだ作曲家、プレイスネルへの信頼のほどを感じられる作品だ。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;フランス人の妻・ドミニク(ジュリー・デルピー)から、不能を理由に離婚を迫られたポーランド人のカロル(ズビグニェフ・ザマホフスキ)。一文無しになって故郷に帰った彼は、ある計画を遂行し始める…。3作中、もっともユーモアに彩られているのがこの「白の愛」。キェシロフスキ作品としてはいささか異色にも思える軽やかなプロットの中に「生きることを選ぶ意味」がにじむ。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;モデルのバランティーヌ(イレーヌ・ジャコブ)は、ひょんなことから、隠遁生活を送る元判事(ジャン=ルイ・トランティニャン)と知り合う。彼は近隣住人の電話の盗聴を趣味としていた。それを非難する彼女を、彼は冷淡にあしらったかのように見えたが…。『ふたりのベロニカ』のジャコブを主演に迎えた「赤の愛」は、すべてを包み込むような愛の物語。人生の残酷と救済、偶然と運命。キェシロフスキ作品を通じて描かれてきたテーマが結実した、3部作の最後にふさわしい一作だ。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;この3部作発表後に引退を表明したこの巨匠は、それを撤回することなく、1996年3月13日、帰らぬ人となった。(安川正吾)
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