十二国記 風の万里 黎明の空 第3巻 十二国記 風の万里 黎明の空 第3巻
 
 
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十二国記 風の万里 黎明の空 第3巻 :

 本作はそれまでの陽子-鈴-祥瓊に主眼のおかれた人間模様に加え、新たに魅力的な登場人物が物語に彩りを添えております。遠甫・蘭玉・セッキ兄弟(漢字が・・・)・浅野、そしていつもながらオイシイ役所の楽俊・・・或る者は助け、或る者は叱咤し、或る者は教え諭し、主人公達の疑念や心の葛藤を優しく解きほぐす。<P> そして観ている私達に非常に強い印象を残した、鈴編で登場する「清秀」。幼少より様々な艱難辛苦に耐え、身体に負った障害にも耐えてなお快活で、齢に合わないような卓越した人生観と鋭い眼識を持つ実に魅力的な少年である。<P> 凡そ一世紀に年に亘って虐待を受けていた鈴にとって、自分自身が絶えず他人よりも「不幸」である状態に安心し、心の拠り所を見出す事で辛い仕打ちを凌いたが、そんな折に出逢った清秀に「不幸なら偉いのか?」と問われる。泣いてばかりでその状況から抜け出そうとも考えなかった鈴に対して「不幸に浸っていただけ」と教え諭すのであった。自分が卑屈であればあるほど他人は辛く当たる事にエスカレートし、いつしか責められている事が日常的になってしまい、その状態が楽になってしまう・・・この構図は鈴に対してだけではなく、画面を通じて私達にも直接語りかけてくる。イジメや家庭の不和等、社会に於ける人間関係のフラストレーションが見事なまでに具象化され、私達自身を顧みるきっかけとなっているのである。過去にその様な因果で縛られていた私は清秀の言葉で救われた気がした。ありがとう、清秀<BR> そして運命の八章<P>アニメでこれほど心痛な思いにかられたのは久しぶりだ。アニメでこれ程までに心揺さぶられるとは、改めてアニメの持つ力・奥深さに触れた思いがする。いや、アニメだからこそ、ここまで深く人の内面に訴えかける物語が出来たのかも知れない・・・

陽子は国のことが分からず、官たちとも、ましてや補佐してくれるはずの景麒とも気持ちがすれ違いなかなか人の顔色を伺う癖がなおらない。遠甫のもとでまず十二国と蓬莱との違いを学び理解していく、それだけでも大変なのに、それが少し前まで普通の高校生だった陽子がいきなり景王となって国を治める事がどれだけ大変か・・・。登極したばかりの景王の大変さを想像しただけでゾッとする。(笑汗)<P>しかし・・・景麒は泰麒のおかげで、自分は言葉が足りず時に誤解を招く様な台詞を言ってしまう事を学んだのでは??・・・と思うのだが、彼も彼なりに一生懸命だということで、その辺はあまりつっこまないでいよう!第一そんな事を言っていては陽子が遠甫の所にいく必要がなくなってしまうではないか!?Σ(゜!Д゜)ハッ! ・・・・(笑)<P>まあ、天の使いと言われている麒麟も、はじめから完璧なわけじゃなく王と一緒に成長していく生き物なんだなぁ~。と少し人間味がでている麒麟達の人物(?)設定も結構好きなんですけどね♪

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十二国記 風の万里 黎明の空 第3巻&nbsp;&nbsp;&nbsp;ライトノベルとして発表されながらも、そのあまりの面白さから、世代を超えた読者に愛されている小野不由美の中華風異世界ファンタジー「十二国記」シリーズ。本作は「月の影 影の海」「風の海 迷宮の岸」に続いての、TVアニメ版第三部(原作では間にもう一作あっての第四作目)。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;蓬莱=日本から流され、才国の女仙のもとでつらい日々を送る鈴。圧制を行った父王が謀反により殺され、市井で生きる祥瓊。そして、鈴と同様に蓬莱からたどりつき、この世界の仕組みもよくわからないままに景国の王となった陽子。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;自らの立場に惑う少女3人が、景国の内乱を通じ、やがて人として1人で立つ姿を描く。演出の派手さはないものの、練り込まれた世界設定と、観る者を勇気づける物語が丁寧に描写され、圧倒される。(田中 元)
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