セクレタリー スペシャル・エディション セクレタリー スペシャル・エディション
 
 
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セクレタリー スペシャル・エディション :

SMと聞いて誰もが思い浮かぶのは、サドマゾの変態愛だろう。しかし、その見方は表面的かつ偏狭な解釈としか言えず、文明化するのがここ百年そこそこの国の見方で、フェアーではない。サドマゾというよりSlaveとMasterの関係といったほうが適当で、一方は、支配し制御化する事に傾倒し、もう一方は、支配され隷属化される事に傾倒していった人間と呼んだほうが良い。そして、この関係には正常とされる人から見ると奇妙な事に映るが、非常に堅い信頼関係によって成立していると言える。それ故に、あんな事や、こんな事をされても平気でいられる。(笑)この作品は、とても万人受けできる物でないが、その根底にある主題を見るとき、少なくとも履歴書の趣味欄に映画鑑賞などと記入する厚かましい方は、義務として観なければ駄目だろう。(笑)滑稽だが、純愛としての一つの形が、エドワードとリーの姿であり、誰の中にもその可能性が無い訳ではないのだから?って、おい、疑問符かよ。75点。

日常と非日常、正常と異常のはっきりしているようで危うい境界線。主人公のミスター・グレイ(ジェームズ・スペイダー)とリー(マギー・ギレンホール)は、二人で徐々にこの境界線を踏み越える。踏み越えたところで、大人の男ミスター・グレイは歯止めの利かない自分にとまどい怯えるのに対し、若い娘リーは、それがなぜいけないのか、男の変心が理解できない。<BR>変態、異常といっても、人生は、もともと喜び(joy)と痛み(pain)が2つ合わさってできている。変態が正常に戻るべきというわけではなく、変態であることはそもそも問題ではない。変態も人生の一つの形である。そういう難しいことも考えさせられる映画である。<P>評価は難しい。映画を観て、色々考えたい人にはオススメ。官能シーンを期待して見る向きは、裏切られる。エンタテインメントとしてみるなら、どちらかというと、ブラック・コメディ系(特に鞍をつけてニンジンを銜えるシーンが笑える)純愛といえるか。

インディーズ映画の登竜門、「サンダンス映画祭」のグランプリ作品。その名に恥じず、みずみずしい発想とエネルギーがあふれた作品になっている。<P>SMと聞くといやらしいとか、異常だ、というイメージを抱く人もいるだろう。それは違う。人間関係とは悲しいかな、片方がSなら片方はMで成り立っていると思う。その関係は流動的だが、他人に無性に優越感を感じたい時があるし、誰かが優越感を感じていれば必ず、劣等感を感じている人がいるのだ。<P>恋愛だって、お互い平等な関係を敬って、なんてのは長続きしない(どこの国とはいいませんが、そんな事いっててすぐ離婚したりしますね??。相手のなすがままにされたり、自分のなすがままにしたりするから興奮するわけで。それこそが健康でピュアな愛だと思う。SEXもそう。<P>そういう意味で、この作品の二人ほど固く愛し合っているカップルは、数ある恋愛映画の中でもいないんじゃなかろうか。互いに求め合うものを、互いに満たせ合える関係。はっきりいってうらやますぃー!<P>主演のマギー・ギレンホールの熱演が光る。美人じゃないし身体もグラマーじゃない(全裸ありです!)けど、他のどのトップスターにもない輝きを彼女はスクリーンの中で放っていた。

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セクレタリー スペシャル・エディション&nbsp;&nbsp;&nbsp;愛にはいろいろなかたちがある。趣味嗜好が少数派の場合は、多数派から“変態”扱いされることもあるが、この映画は、キワモノになりそうなギリギリのところで踏ん張って、“純愛”に成り得た一作である。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;主人公は自傷癖のある25歳のリー。恋愛も仕事も経験したことのない彼女が、社会復帰のために秘書(セクレタリー)の仕事に応募する。そこで、上司であるエドワードから強要される過激な主従関係に、いつしかリーは歓びを覚え…。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;リーを演じるマギー・ギレンホールは、表情を極力抑えることによって、役の持つピュアな部分を強調。対するエドワード役のジェームズ・スペイダーは、欲望をさらけ出す相手を見つけた興奮で、イッちゃってる目が印象深い。ミミズの入った封筒など気味の悪い描写や、お尻を叩かれる罰といった思わず笑いを誘う行為の一方で、デビッド・リンチを思わせる室内美術、ピエール&ジルの絵を思わせる幻想的なシーンもあり、アート系の体裁も保っている。そんなバランス感覚が、極端な愛のドラマにも共感を呼び起こしやすくしているのだろう。(斉藤博昭)
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