無難な道を選んで生きてきた主人公が,突然,ガンで余命1年の宣告を受けます。彼はこれまでの人生を悔やみ,そして残り短い人生を如何に過ごすか葛藤し,少しずつ彼なりの答えを見つけて行きます。<P>人間って先があると思うとどこかで妥協してまいますが,一方で死に直面すると後悔しないため全力で残りの人生を生きられたりするようなところがあると思います。例えば,戦地に赴く人が輝かしく見えることがあるのは,きっと彼らが死を覚悟し悔いのない人生を送ろうと努めているからなんだと思います(戦争には反対ですが)。<P>このドラマは,死に直面した人の気持ちを少しだけ疑似体験できるドラマでした。毎回毎回,観る度に身につまされる思いがしました。説教臭いワケじゃないんですが,何だか「お前は本当に悔いのない人生を生きているか?」と聞かれているような・・・自分の行き方を見直すきっかけになるという意味でも素晴らしいドラマだと思います。
ドラマの主人公は進学校の高校教師。<BR>仕事も人間関係もソツなくこなすが、取り立てて何が起こるでもない平凡な毎日。<BR>同僚みどり先生に想いを寄せるが相手にもされない。<BR>しかし自分で納得していたそんな生活がある日、健康診断で余命宣告をされた事から一転します。<P>死への恐怖へ打ちのめされる主人公がいかにして失意のどん底から立ち上がり、残り少ない生を「生きよう」としたのか。<BR>「明日世界が滅びようとも、私は今日林檎の木を植える。」など作中に「生き方」を教えてくれる言葉が数々出てくるのも魅力です。<BR>小学生からお年寄りまでを虜にしたこのドラマ是非御家族で御覧になって下さい。
ドラマを観て「感謝」の気持ちが湧き上がったのは、これが初めてです。大抵ドラマを観る時はダラダラした気分だったのに、このドラマを観た時は違いました。別に何もお説教されてる訳でもないのに、不思議な言葉の力と映像の美しさが私に何かを語ってくれました。それはとても心地良くて、切なくて…。毎週このドラマを観る度に私は胸がいっぱいになり、優しい空気に包まれたような気分になりました。それがとても嬉しかった。<BR>今回、このドラマがこうしてDVD化される事は本当に嬉しいです。<BR>まだご覧になっていない方もぜひ一度、この美しいドラマを味わって頂きたいです。