梶芽衣子の「さそり」シリーズでも、この「けもの部屋」が最高傑作だと思います。さそり流様式美の極地！徹底的なリアリティのなさ！脇役も全員みえ切りまくってて、はっきり言って笑っちゃいます。のっけからナミが成田三樹夫の腕を噛み切りそれをくわえたまま地下鉄乗ったりしてるし。そしてナミの好敵手、カラス部屋の女王・李礼仙がまた最高にイイ味出してます。<BR>また、「都会の底辺」を描ききっていて、その描写も素晴らしいと思います。文字通りの地底、下水道までナミは追い込まれてしまうのですが、その時の水を滴らせた芽衣子姐の美しさ！もはやこの世のものとは思えない！<BR>発売日が死ぬほど待ち遠しいです。