悲しい。切ない。そして、この映画はぼくたちには忘れ得ない映画になるだろう。若さは武器であり、また、もろさであることをこの映画は教えてくれた。若さはぼくらを思いつめさせ、若さはぼくらをとぎすます。若さは、善意から悪意を生む。その不条理はいつの時代も理解されにくい。映画のラストを見たあなたは、不条理に胸を焦がすことだろう。そう、それはあなたの中の青の部分が・・・。
以外と言っては失礼かもしれませんが、伝えるところを体言していたBGM、映像などは原作のイメージとの違和感はそれほど感じず満足できました。制限の多い、また余計なことをしがちな映画が多い中で、本作はその点では秀逸だと思います。<P>蜷川監督は、リップサービスで「究極のアイドル映画を作る」と笑ってこたえていましたが、良い意味で期待をうらぎられました。出演者のバックグラウンドイメージは踏襲されず素直に映画の世界に入れたのは、やはり良い演技をしていたからだと思います。正直驚きました。
なんと言っても、二宮君の素晴らしい演技が見所ではないでしょうか?<BR>秀一になりきろうとしているところが良く伝わってきますし、秀一君の気持ちを原作を読んだ人には、よりよく伝えてくれると思います。<BR>また、松浦亜弥さんの、監督の求めた1mmの笑顔が良くでていたと思います。<BR>でも、私が、星を5つつけなかった理由は、原作と映画(DVD)の紀子の<P>性格が全然違っていたところです。映画のほうはそれなりに良かったのですが<BR>原作のイメージを少し壊しぎみなのではと思い、星を1つ減らさせていただきました。でも、家族愛にも感動させられ、秀一の正義感をよりよく伝えてくれる二宮君の演技には、感動させられるのではないでしょうか?