青の炎 特別版 青の炎 特別版
 
 
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青の炎 特別版 :

悲しい。切ない。そして、この映画はぼくたちには忘れ得ない映画になるだろう。若さは武器であり、また、もろさであることをこの映画は教えてくれた。若さはぼくらを思いつめさせ、若さはぼくらをとぎすます。若さは、善意から悪意を生む。その不条理はいつの時代も理解されにくい。映画のラストを見たあなたは、不条理に胸を焦がすことだろう。そう、それはあなたの中の青の部分が・・・。

以外と言っては失礼かもしれませんが、伝えるところを体言していたBGM、映像などは原作のイメージとの違和感はそれほど感じず満足できました。制限の多い、また余計なことをしがちな映画が多い中で、本作はその点では秀逸だと思います。<P>蜷川監督は、リップサービスで「究極のアイドル映画を作る」と笑ってこたえていましたが、良い意味で期待をうらぎられました。出演者のバックグラウンドイメージは踏襲されず素直に映画の世界に入れたのは、やはり良い演技をしていたからだと思います。正直驚きました。

なんと言っても、二宮君の素晴らしい演技が見所ではないでしょうか?<BR>秀一になりきろうとしているところが良く伝わってきますし、秀一君の気持ちを原作を読んだ人には、よりよく伝えてくれると思います。<BR>また、松浦亜弥さんの、監督の求めた1mmの笑顔が良くでていたと思います。<BR>でも、私が、星を5つつけなかった理由は、原作と映画(DVD)の紀子の<P>性格が全然違っていたところです。映画のほうはそれなりに良かったのですが<BR>原作のイメージを少し壊しぎみなのではと思い、星を1つ減らさせていただきました。でも、家族愛にも感動させられ、秀一の正義感をよりよく伝えてくれる二宮君の演技には、感動させられるのではないでしょうか?

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青の炎 特別版&nbsp;&nbsp;&nbsp;母、妹との幸せな生活をおびやかす存在である義父を殺す計画を実行に移した高校生の少年。それは完全犯罪に見えたが、思わぬ綻びが見つかり、彼は追い込まれていく…。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;貴志祐介原作の同名ミステリーを、世界的な舞台監督・蜷川幸雄が演出。家族を守るために重い罪を背負ってしまい、追いつめられていく少年の生きざまには胸が締めつけられる。水槽の中で横たわったり、海沿いをロードレーサーで突っ走ったりする少年の姿を、時にはジックリ、時には軽やかに映し出す映像も美しく、ベテラン演出家の繊細かつ確かな腕に圧倒されること必至。また主演の二宮和也が、やさしいがゆえに犯罪に走らざるをえなくなってしまった少年を熱演している。母親に秋吉久美子、妹に鈴木杏、少年のガールフレンドに松浦亜弥が扮し、デザイナーの山本寛斎が、義父の役で不気味な個性を発しているのも興味深い。(斎藤 香)
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