現在の日本を批判した映画。内容はともかくとしてテーマは納得するところがあります。原作は読んだことがないのですが、<BR>戦争にしろ、警察の発砲にしろなんでも法律でがんじがらめにしてしまい、自分で自分の首を絞めているような・・・<BR>そんな日本に架空の国(といっても北朝鮮といっているようなものですが)が、攻め込んでくるという話です。<P>もちろん、自衛隊はでていきますが、先に手を出すのは×。<BR>攻撃されても反撃するには許可がでないと×。<BR>あまり詳しくないのでわかりませんが、今のご時世なにがあるかわからないですし、現実にまったくならないという保障がないのにこんなことになったらどうなるんだろうか?<BR>と考えてしまいました。<BR>私自身は映画としても楽しめました。。
作りこみと掘り下げが甘いから惜しい作品で終わってしまっている。<BR>戦争シーンの派手なアクション性ばかり目立ってしまっている。<BR>もう少しシナリオと脚本と演技力で見せる映画であって欲しかった。<BR>終わり方も少し唐突で不自然。あの後の野党との国会での応酬、紛糾する世論等を期待していたのでちょっとという感じがした。<P>しかし伝えたいテーマは買う。わが国の国防政索は確かに現行法だと何も出来ない。後手後手に回って被害を増長するだけという現実は確かにある。<BR>「それでいいのか?」とこの映画は強烈に問い掛ける。<BR>その意味で価値がある。<BR>★三つ
映画そのものの出来としては、やはり題材の複雑さもあって少々分かりにくいし、全てが満足というわけではない。ただ、原作を読んだ上で見るなら悪くは無いと思う。つまり「第九条」のもとめる「平和」とはどういうものか、無抵抗とは具体的にどういうことか視覚によってハッキリ認識することができるからだ。<P> もちろん映画だし、専門的な細かさを指摘してもきりがない。むしろ自分が見た感想として、日本映画にしては使うところに予算をちゃんと使っているなと思った。たとえば冒頭の潜水艦のシーンも戦闘ヘリも、プロデューサーは予算の関係でカットするよう提案していたが、監督は受け入れなかったという(パンフより)。