隠し砦の三悪人 隠し砦の三悪人
 
 
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隠し砦の三悪人 :

血沸き肉踊る映画。次から次へと障害があって、それを次から次へと取り除いていく映画。脚本執筆は共同作業だったようですが、アイデアを出すのが本当に大変だったろうな思います。<BR>一時期、妙に理屈っぽくなったこともある黒澤監督ですが、「用心棒」、「椿三十郎」と並んでゴチャゴチャ言わないでまあ見てよ、文句なしに面白いからさあという映画です。

黒澤が下り坂に入ったことが見て取れる。七人の侍や野良犬のテンポのよさに比べ、石山を登る場面など描写がくどい。千秋、藤原の演技はわざとらしく、長丁場のコメディーを支えきれていない。一番うまいのは、台詞がひとつしかない三井弘次。しかしその台詞がみごと。「どん底」の喜三郎といい、「天国と地獄」の新聞記者といい、この人はいつも抜群。

昭和30年代の黒澤作品、特に娯楽大作映画はどれも世界最高レベルの出来<BR>だが、この映画もご多分に漏れず素晴らしい長編戦国ロマンに仕上がっている<BR>。身分を隠し切り抜ける姫役の上原美佐の素晴らしさ・カッコよさは・力強さ<BR>は、後に多数出てくる同種映画の凡百のヒロインに比べ群を抜いている。<P>脇役・主役・ヒロインの各人物設定と配置の素晴らしさ、長時間を飽きさせな<BR>い山あり谷ありのストーリー展開など、全てにおいて非常に隙の少ない名作。<P>今このレベルの映画を撮りきれる監督やスタッフは、果たして世界で何人いる<BR>だろうか? こうした過去の名作のプロットは、日本では映画ではなくゲーム<P>ソフトに活かされているんだろうなあ。(良くも悪くも)

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隠し砦の三悪人&nbsp;&nbsp;&nbsp;戦乱の世の中、隣国の山名家と戦い敗れた秋月家の侍大将・真壁六郎太(三船敏郎)は、世継ぎの雪姫(上原美佐)を擁して隠し砦にこもり、軍用金とともに同盟国・早川領への脱出を試みる。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;黒澤明監督作品中でも、ハリウッドの時代大作を凌駕するスケールの大きさが誇らしいビッグ・エンタテインメント時代劇大作の優れもの。馬で逃走する敵を主人公が追いかけ、背中から真一文字にぶった斬るといったダイナミックな殺陣の数々は、その後のハリウッド映画アクションものでさまざまな形で流用されている。また、主人公らにまとわりつくふたりの農民(千秋実&藤原鎌足)も、後のアメリカ映画 『スター・ウォーズ』のロボット・コンビのモデルにもなった。いよいよ早川領への脱出シーンの際に、そこで主人公の味方となる旧敵(藤田進)が叫ぶ「裏切り御免!」は映画史上に残る名台詞。映像の1秒1コマに至るまで、ぴったり合わせた佐藤勝スペクタクル音楽の素晴らしさも特筆ものである。(的田也寸志)
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