おそらく1961年ごろのアメリカン・マットでの９試合を納めたDVD。いつ、どこでやった試合かはっきり説明が出るものもあれば、そうでないものもある。日本語字幕も決して完全ではないが、当時の実況中継のままである。<P>レスラーごとのプロフィールなどを解説でつけてほしい気もするし、当時を知る人（といってももう数少ないだろうけれど・・・本当は馬場、吉村、芳の里といった人たちが適任だったかな）の解説などあるともっといいかもしれない。<P>しかし、ともかくこの映像が見れること自体を高く評価したい。デストロイヤーになる前、マスクをつけていないころのディック・ベイヤーの強靱な体のバネ、アイアン・クローを使わない頃のフリッツ・フォン・エリックのパワー、ハルク・ホーガン級の筋肉美とそ!れ以上の驚異的な身のこなしを誇るエドワード・カーペンティア、馬場の師匠フレッド・アトキンズなどなど、写真でしか見たことのない60年代プロレスをたっぷり楽しめる。<P>パット・オコーナーとバディ・ロジャーズの試合はNWAシングル戦３本勝負で、これぞまさにレスリングという感じがする。そして最後にはなんと、第一次米国修行のころの、２３，４歳の馬場が登場するのだからたまらない。馬場のこの若さ、速さ、力強さ！<P>こうなればサンマルチノ、コワルスキー、キニスキー（このDVDでも乱入して登場）、ブルーザー、ブラッシー、そしてテーズ、ゴッチも・・・続編にも大いに期待したい。