パピヨン-製作30周年記念特別版- パピヨン-製作30周年記念特別版-
 
 
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パピヨン-製作30周年記念特別版- :

脱獄への執念を持ち続ける主人公と、監獄である島に残ることを選択する<BR>ダスティ・ホフマン。<BR>この物語は実話をもとにしていると聞いて驚いた記憶があります。<BR>芝居もすごいし、ロケなどもよい。空と海の青さは印象的。<BR>濃厚なスティーブ・マックイーンと新境地のダスティ・ホフマンは<BR>見る価値大。

確かに精細さは多少、向上してはいるが、色調、フィルムの傷等がワイド版LDと変わらないのは使用したマテリアルが同じであることを物語っているのではないか。これでニューマスターというのはいかがなものか。もうちょっと頑張ってもらいたかった。これではどこまでも見渡す限りの大海原と青空の哀しさが、劇場公開当時のままには胸に迫ってこない。人権を踏みにじる権力に対しての憎悪が画面からほとばしっているのは闘士ダルトン・トランボ(「黒い牡牛」「スパルタカス」「ジョニーは戦場へ行った」等)の執念に満ちたシナリオに依るところが大きい。巨額の制作費でこんな映画を作ることができたのは、反権力の風潮が西側世界で力を増した70年代初頭だからこそだったろう。

「人生を無為に過ごした罪により、有罪...」 パピヨンの夢に出てきた挿話にこの映画のメッセージがこめられている。 独房監獄の所長。所長はパピヨンが5年間の独房生活から出てきた後も、全く変わらない風体で出てくる。パピヨンは5年間という時間をまったく無為にすごしたように見えるが、脱獄の夢に人生を燃やしている。所長はといえば、役目を几帳面にこなすことでやっと人生を支えている。どちらが悲惨なのだろう。 囚人でなくても、つねに自由を渇望していない限り、自由人に見えるその人生もその日常もこの囚人たちと同じく悲惨なのではないか? しかし、平凡な人生とはそういうもの。所長の実直な様や、最後に描かれたドガの羨望と諦念は、大多数の人々がもつ重く平凡な人生感そのものである。

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パピヨン-製作30周年記念特別版-&nbsp;&nbsp;&nbsp;1931年、胸に蝶(パピヨン)の刺青をした男(スティーヴ・マックィーン)が殺人罪で終身刑を言いわたされ、南米の仏領ギアナの刑務所に収容される。しかし彼は幾度も脱獄を繰り返しては失敗し、ついには親友ドガ(ダスティン・ホフマン)とともに脱獄不可能の孤島に送り込まれるが…。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;実在の脱獄囚アンリ・シャリエールの実録小説を『猿の惑星』『パットン大戦車軍団』の名匠フランクリン・J・シャフナー監督が映画化した名作中の名作。自由を求める執念の男をマックィーンが『大脱走』を超えるインパクトで好演しており、これを彼の代表作と讃える者も数多い。前半ほとんど音楽を入れず中盤から一気にエモーショナルな音楽を沸き立たせていくジェリー・ゴールドスミスの優れたスコアも素晴らしく、今や映画音楽のスタンダードである。(的田也寸志)
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