攻殻機動隊ＴＶシリーズ第二弾。第三話、第四話を収録。第三話はある旧式タイプのアンドロイドの集団自殺（自壊）事件を通して、機械に感情が宿るのかというテーマ。第四話は、人間の視覚をハッキングする視覚素子を取り上げる。いずれも攻殻機動隊らしいテーマ。特に第四話で登場する「笑い男」はその後のエピソードに大きく影を落とすことになる事件に連なっていく。警察不祥事に関わる総監の記者会見の中継画像と居合わせた人々の視覚をハッキングするという、スケールの大きな事件が発生。取り上げるテーマのハードさ、芸達者な声優陣、練られた脚本、映像・演出も凝っている。TVシリーズとして作られたとは思えない完成度・充実度に驚嘆する。お勧め。
第4話「視覚素子は笑う INTERCEPTER」は非常に攻殻の刑事ドラマとして緊張感のある良いストーリーである。ここから長いドラマが広がる予感がするのでここは押さえておかないといけません。第3話は全く攻殻のイメージとはかけ離れています。一般受けするかもしれませんが、話的にはおもしろくありません。<P>「笑い男」というキーワードが出てくる第2巻。これを買わないとその後の3巻が全く分からなくなるので買うべし！たとえ3話がつまらなくても。
第一段と同様に、原作の持つ「奇抜で圧倒的な情報の奔流に翻弄されるような快感」の度合いは（おそらく、多くの人に受け入れてもらえるように）今回も、やや低めに抑えられています。そういった点を踏まえますと、第一段で判断を留保されていた方は、他の方の評価も参考にして、購入するか否かを決められてはどうでしょうか。<P>しかし、原作と無関係に評価しますと、遜色の無い作品に仕上がっているのは間違いありません。難解な設定でありながら物語の展開は明確で分かりやすいですし、個々のキャラクターの性格もきちんと描かれています。
