公開当時はその内容は勿論、キース・エマーソンの曲も流行っていた。場面場面で見事にマッチしていたBGM。そしてローズマリー・バトラーが歌うエンディングテーマ『光の天使』は今きいても胸に染みる美しさ。昔は何言ってるのか分からなかったが、「ワチュ~」で始まるサビの部分がとにかく良かった。<P>内容は、さすがに今見ると古さを感じる映像だが、これはこれで良いと思う。全体の雰囲気がやはり「りんたろう」臭くて好き。丈・ルナ・ベガ・ソニーのエピソードに時間をかけたせいか、他のエスパーがほとんど飾り状態になっていたところが惜しまれる。また宇宙の破壊者と謳っていた幻魔がちょっと弱いかな?都市崩壊シーンも一枚絵だったし。<P>色々アラも目立つが、やはり昔見たことでの思い出や懐!しさが評価を大甘にしているようだ。
りんたろう監督,大友克洋キャラデザイン,キース・エマーソン音楽監督と,豪華スタッフが集まって作られた名作アニメ。平井和正原作。<P>この宇宙には善の存在と悪の存在(=幻魔)がいて,善の存在より地球の危機の啓示を受けたトランシルヴァニアのプリンセス・ルナは,世界中から超能力戦士を集め幻魔襲来に備える・・・その中心となるのが主人公,東丈。突如超能力を身に付け戸惑う丈だったが,様々な経験,挫折を乗り越え,サイオニクス戦士として成長していく・・・<P>大友克洋氏はAKIRAの監督として有名で,独特の味のある絵がここでも生きています。そして特筆すべきはキース・エマーソンのシンセサイザー・サウンド。私は映画を観ながら,音楽に耳を奪われ続けてしまいました。もちろん映画自体も絶品,子どもの頃から一番好きなアニメ映画の一つです。やっとDVDが登場で楽しみです。
今若者がこれを見たら、何かと古臭くて奇妙な感じがするかも知れない。<BR>原作を知らなければちょっと首を傾げてしまうかもしれない。<P>でも、まだ6歳の時に私はこれを見た。その衝撃といったらものすごかった。幸いにも誰かがビデを録画していてくれたので何度も何度も見直した。あの時代に、このスケールの大きさは?それだけで私の心は震えてしまった。そして何より、人間にとって一番必要なものは?それを幼い私に教えてくれた。地球という星の、自然の、優しさの大切さを教えてくれた。何よりも「愛」を教えてくれた。<BR>私はもちろんこれを始めてみた当時原作など読んでいなかったから細かい登場人物のことはわからない。でもそういう観点ではないところでこの作品を見、感じた。だからあえて原作読まなくとも、純粋な心をもってこの作品を見てほしい。