本シーズンの内容が、映画ファーストコンタクトに<BR>直結していることからも、TNGの中でも重要なエピソード<BR>が詰まったシーズンであることが分かるでしょう。<BR>　ピカード艦長の名著？「指揮官の条件」には、艦隊士官<BR>たるもの、ときに経験を全て捨て去り、独創的に行動しな<BR>ければならないことが書かれていますが、ボーグとの戦いで<P>ライカーはそれを痛いほど知ることとなります。判断に<BR>迷ったライカーが、ピカード艦長ならどうするかと考えますが、<BR>それでは艦長の思考を読み取ったボーグに勝てないことを<BR>ガイナンに指摘されこのエピソードにある画期的戦術の<BR>実行となるわけです。感と経験に頼ってしまうこと、誰にでも<BR>ありますよね。でもそれでは巨大な敵を目の前にしたとき<P>如何!に無力か教えてくれているような気がします。

第3シーズンの最後のエピソードのクリフ・ハンガーの続きを見ないわけにはいかないでしょうが、それを除いても十分に買う価値があります。<BR>ボーグとの戦いでうけた心の傷の癒しをテーマにした「家族」から始まるシ－ズン前半の作品の平均レベルは全シリーズを通じても最高だと思います。<P>中盤以降も、接触される異星人の目からのみエンタープライズが描かれる「ファースト・コンタクト」やディタを通してエンタープライズの1日が描かれるエピソードなど、シリーズでも屈指のエピソードが並びます。そして、終り近くのあるエピソードでは、このシーズンを通じてある共通のテーマがあったことが明かされ、シリーズは通して見るものだと実感させてくれるでしょう。