ある音楽番組で、初めて"ローズ"を聞いた時に、そのメロディと歌詞の素晴らしさに感動し、是非 ベット・ミドラーのCDを買おうと思いました。<BR>実はローズが映画のテーマ音楽だと知ったのはその後です。<P>愛してほしいだけなのに、抱きしめて欲しいだけなのに、みんな自分から去っていく…。酒に溺れドラックに溺れ、何もかもが破綻してゆく。<P>最後のシーンで、観客の喝采の中、静かに歌いだす場面は胸に迫るものがあります。「愛は、幸運な者だけに与えられると思っていた」という歌詞の意味が、いつまでも心に残る作品です。
”THE ROSE”はBetteの初主演映画。この作品で映画界に進出したのは、言うまでもナイですね。彼女の出世作というわけです。<BR>この映画のタイトル”ROSE”という言葉はBetteのキーワードになってるみたいです。(アルバムのタイトルや、TVミュージカルで演じた役名などなど。)それだけ彼女自身もこの映画を愛しているんだな、と感じさせられます。
歌い手としての彼女のライブDVDが日本ではなかなか手に入らないので、そういう意味でもこのDVDは貴重だ。フィクションとはいえ、ライブシーンはベット・ミドラーのステージそのものの迫力。ある意味ヘヴィ・メタル以上にへヴィな彼女の絶叫ボイスが味わえる。ローズのモデルとなっているジャニス・ジョプリンのファンにも、それを演じたベット・ミドラーのファンにも、また、良質の音楽映画のファンにも安心してお勧めできる一本。