ユーリ・ノルシュテイン作品集 ユーリ・ノルシュテイン作品集
 
 
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ユーリ・ノルシュテイン作品集 :

迷わず購入を決定。私は、このLD版を持っています。高価なLD専用プレーヤー(専用プレーヤーはもう製造中止だそうで)を買い増ししたのも、このLDを見たいがため(このLDに限らずDVD化されない貴重なLDは多いのですが「話の話」は別格)。DVD化されたことで、LDの劣化に対する心配がなくなりホッとしています。それほど、この作品は必見。アニメファン以外の方にも是非見て欲しい。というより見るべき。いわゆるジャパニメーション以外に、こんなにもすばらしい「アニメ」が世界には存在していることを知るべきです。この作品を初めて見た方、アニメが子供だましの娯楽作品だけではないことを心底、知ることになるでしょう。約束します。

ああ、なんて美しい世界なんだろう。<P>と、『話の話』『霧に包まれたハリネズミ』を見た時<BR>音をたてて心がさざめいたのを覚えています。<BR>只、単にアニメーション、と言い切って仕舞うには惜しい<BR>片手で握りつぶせる位に繊細なのに、何よりも強く輝き続ける美しいお話が在るように。<P>ノルシュテインの作品、他にも言い尽くされた通り正に映像詩の世界です。<BR>ロシアの作家さんなのに、彼の作品は何故か懐かしい、暖かな叙情に満ち溢れているのです。

 昔、高畑勲が、徳間書店のアニメージュ文庫で『話の話』の解説本を出したことがあった。<BR> 興味を引かれた。が、買わなかった。その頃の私にとってノルシュテインは、名のみ聞く憧れの、けれど近寄りがたい気もする、そういう存在だった。解説本の表紙に使われた灰色オオカミの眼が、怖かったようにも思う。<P> この作品集で『話の話』をようやく見た。なるほど、これは解説が欲しい作品だな、と思った。あの牡牛が象徴するものは何か。酒飲みの男は誰なのか。東大出身で、政治意識がひじょうに高い高畑勲なら、すべての要素をズバズバと解き明かしてくれることだろう。<BR> が、解ったことも、ないわけではない。<P> これは滅びゆく理想の話だ。そして不滅についての話だ。<BR> 赤子をさらうというロ!シア伝承の、灰色オオカミが、狂言回しとして登場する。かれは美しい夢の世界へ入り込み、詩人の手から、光り輝く至高のなにかを盗み出す。けれど気がつけば、それは泣きわめく赤ん坊に変わっている。決して泣きやまない赤ん坊に。<P> 今回、私がこの作品集を購入したのは、『霧につつまれたハリネズミ』が収録されているからだ。だが、『話の話』を見てしまっては、考えずにはいられない。<BR> 我々は、いまこのときも、厚い霧に包まれて生きているということを。

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