良かったのは吉永さんの演技、これに尽きます。やはり大御所、流石の演技です。あと良かったのは山本太郎ぐらいかな。でもまあ吉永さんのためのプロモーションビデオじゃないんだから、その辺はビシッと一線引いて良かろうと思いますがね。この辺が大御所を使う邦画の限界なんでしょうな。それに天海サンも悪くはないけど、やっぱり女優を使うより、美男子の光源氏でないと本気で見る気はしないです。<P>内容については・・・褒めるべきところが無いなー。構成がしょぼくて全編通して薄っぺら。どこに感動すれば良いのやら?この映画を紫式部や光源氏が見たらどう思うだろうね?平安の好色一代男の話なんだからもっと題材を絞って明確にした方がわかりやすくていいんじゃないのかなー。話が散逸し過ぎて、あっち行ったりこっち行ったりで。<P>一番ひどかったのは、やっぱり松田聖子ですな。何しに来たんだ?意味不明。邪魔。時間とお金の無駄遣い。笑わせるつもりなのか?劇場で聖子ファンからも失笑が起きたっていうの、よくわかるわ(笑)。
吉永さゆりさんが紫式部、天海祐希さんが光源氏、常盤貴子さんが紫の上、高島礼子さんが藤壺、細川ふみえさんが明石の君、松田聖子さんがアゲハの君、南野陽子さんが朧月夜の君、渡辺謙さんが藤原道長、などなど、有名俳優が総出演の感のある作品です。女性同士のラブシーンは見ていてきついのと、松田聖子さんの挿入歌は時代背景とはかなり違和感がありますが、きらびやかな平安時代を蘇らせた良い作品だと思います。
撮り方のスタンスが根本から違うような気がする。<BR>源氏物語は平安的なたおやめぶり(女性的感性)の作品なのに、この映画はますらおぶり(戦士的感性)で撮っているような感を覚える。<P>単刀直入に言えば、ヤクザ映画みたいなノリで撮ってないですか?という事です。中盤に大チャンバラ(あるんですよ実際)があったり、濡れ場がスポーツ新聞の桃色小説な匂いがするのもそれを裏付けてると思う。<P>源氏物語としてみるととても間違ってる映画ですが、ある意味怪作ですので、その手のがお好きならば是非どうぞ。