害虫 スペシャル・エディション 害虫 スペシャル・エディション
 
 
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害虫 スペシャル・エディション :

「複雑で混乱した現実に心を閉ざす少女の日常を描く」とレビューにありましたが、私は心を開放していく過程を描いた映画だと思いました。<P>主人公が殆どしゃべらないので、メールのやりとりと、その行動から推測するしかありませんが、決して絶望的な映画でもなんでもないと。誰かに頼ることにより自分を救おうという安易な方法を選択しない少女の生き様、ラストは特によかったです。

この映画の真髄は中学生という時代の中に潜む現代批判にあらず、少女の非情なまでの行き方にある。要するに見方によってこの映画は違う物になってしまうのだ(まぁ、どんな映画もそうっちゃそうだけど…)。<P>例えばこの映画を中学生諸君に見せても「う~ん」とちょこっと首をかしげるに過ぎないだろう。それは中学生に見せる事で彼らの目に「これは若者を批判してるのよ」と言わんばかりに映ってしまうからだ。見方を変え、これをスラム街でグラサンなんかかけちゃったりしてるヤンキー(?)が主人公の映画として見てみると…多分スッゲーかっこいい映画に見えるだろうに。そして、こういう見方で見ると、あぁ~今の中学校って、要するにスラム街と何ら変わらないのね…と見えてくる。仮に現代批判とかいうメ!ッセージを感じたいのなら、こういう見方のほうがむしろしっくりとくるのではないか。<P>そーいう訳で、(何度も書くようだが)この映画は「哲学だらけの教育映画」と思われがちだがそうでは無く「娯楽映画の中でフッと哲学が露になってくる映画」だと思う。これは並大抵の事じゃない。<P>間違いなく、傑作。

 現代批判モノとしては、話の展開が斬新だと思いました。<BR>「格好付け」のためにアウトローへ逃避する少女は、存外その場所が心地良いことを知る。<P> 具体的な内容はネタバレになるので言えませんが、他の現代批判のテーゼを持った話と違うのは、「現実逃避からズルズル堕ちていく」のを描くのではなく「格好付けをしているだけの微笑ましい少女が、最後の1シーンだけで犯罪に荷担してしまう」というところです。<P> 良心とか倫理とか、有り体の表現になってしまいますが、それがなくなったら危ないな、と言った内容です。<P> ……私自身は表紙の女の子+制服が可愛かった、というだけのきっかけで借りた(笑)んですが、存外良いモノを見ることができました。<BR> 偶然っていいですね。

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害虫 スペシャル・エディション&nbsp;&nbsp;&nbsp;母親の自殺未遂の後、不登校になってしまった中学1年生のサチ子(宮崎あおい)は、街をぶらついては浮浪者たちと仲良くなっていき、そして小学校時代に恋愛関係にあった担任の先生に、自分の胸の内を書きつづっていく…。 <br>&nbsp;『月光の囁き』『どこまでもいこう』などで注目された塩田明彦監督が、中学生少女の複雑な内面に迫る野心的青春映画。いわゆる美少女を愛でるような、男の幻想的視点から描かれた作品ではなく、自ら“害虫”の道を選んだ上で日常社会と向き合おうとする少女のたくましい姿をリアルにとらえた秀作である。どこか心に傷を負った者たちが多数登場しつつ、誰も傷をなめあおうとはしない非情な世界観の中、自分を気遣う優等生の家に火炎瓶を投げ込んでしまう少女の行動は、もはや理屈を超えたリアリティに満ちあふれており、観る者はただただ呆然とするしかない。(的田也寸志)
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