飢餓海峡 飢餓海峡
 
 
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飢餓海峡 :

最近劇場で「模倣犯」「OUT」「ぼくんち」といった傑作を台無しにしている映画化を観ているので、やはり昔の日本映画は違う、と思いました。内田吐夢も三國連太郎もすばらしいが特に左幸子の演技は原作の哀しさを見事に表現しています。この味が好きな方は笹沢左保の「人喰い」、宮部みゆきの「火車」など読まれるとよいでしょう。ちなみに「砂の器」は原作は傑作ではありません。

テーマも、演技も演出も素晴らしい。<BR>いまさら、僕がだぶって言う必要もないだろう。<BR>だから、ちょっと別の観点から書きます。<BR>開巻から30分、あなたは、目を疑う凄まじい映像に目を見張るだろう。<BR>これが映画?と思うような、圧倒的な迫力。<BR>きっと、あなたにとって永遠に忘れられないビジュアルショックになるだろう。<P>題名が地味だからって侮っていると、絶対損するぞ!!<BR>「戦争と人間」(山本薩夫)とともに、もっと語られて欲しい日本映画の力作だ。

三國連太郎をはじめ、老刑事の伴淳三郎と新人エリート刑事の高倉健の好演は勿論だが、やはり左幸子の名演につきる。あの不思議な笑い声はどうやって創造したのだろう?<BR>私はモノクロームの映画の素晴らしさを本作で知った。<BR>若い人にこそ見て欲しい、大傑作!

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飢餓海峡&nbsp;&nbsp;&nbsp;1946年、青函連絡船が嵐で沈没し、乗客の遺体が収容される。しかし、その数が名簿よりも多い。ベテラン刑事の弓坂(伴淳三郎)は、転覆のどさくさで起きた殺人事件と睨み、執念の捜査を続けていく。そして10年後、犯人(三國連太郎)は事件当時の彼を知る遊女(左幸子)と偶然再会してしまった…。 <br>&nbsp;&nbsp;&nbsp;水上勉の同名小説を原作に、巨匠・内田吐夢監督が人間の内に潜む心の闇をスリラー仕立てで見事に描ききった、堂々3時間におよぶ傑作超大作で、そこには自身の人生観も多分に反映されている。 <br>&nbsp;&nbsp;&nbsp;また、16ミリで撮影したモノクロ・フィルムを35ミリにブローアップするなどの特殊な技術処理をも駆使して、戦後・日本の心の飢餓状態を浮き彫りにしていくという壮大な実験作でもあり、一方では日本映画史上のベスト・テンを選ぶ際、黒澤、溝口、小津、成瀬作品などと並び、必ずベスト・テン入りする名作中の名作でもあるのだ。(的田也寸志)
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