映画の最後で、えっ!?? 何でこの人が死んでしまうのと言うくらい、史実を無視するにも程がありますが、要するに、別名「仁義なき戦い 徳川激闘篇 将軍の首」と言うことでありまして、非常にコッテリとした猥雑な人間集団劇です。<P>萬屋錦之助がこれでもかという位に大仰な芝居を演じ、それが逆に、史実無視と重なって、現代を感じさせてしまうと言う効果をもつ映画です。
この映画は史実無視のデタラメ映画である!<BR>しかし、この映画から湧き出てくる強力なエネルギーがそのような事を全く気にさせない。<BR>主人公の柳生但馬守(萬屋錦之介)をはじめ、すべての登場人物が正義であり、また悪でもあるという強力な個性を備えた登場人物たちが繰り広げる情け無用の知力体力の大バトルが熱い熱い大傑作である。
もうそういって差し支えないだろう、恐るべきオールスターキャストによる一大チャンバラ絵巻!<BR>あまりの面白さに血が沸騰した、数少ない映画の一つ。<BR>とにかく一世一代の当たり役と言える千葉真一の柳生十兵衛、そして成田三樹夫扮する剣豪の公家(超怪演!)など、怪しげで濃いキャラがこれでもかと出てくる。<P>世界の三船も、萬屋錦之介すらも、一人も中心になって目立ってない、ある意味集団劇になっていることが一番凄いのかも知れない。<BR>柳生の地位向上のためなら何だってする錦之介扮する但馬守の非道なやり口も凄けりゃ、義と人情に生きる十兵衛のラストシーンのイっちゃいぶりも物凄い。<BR>武士道の時代にこれってありなの?のまさに究極の切り返しだろう。<P>もうとにかくケレン味たっぷりの!大仰なチャンバラシーンがガツンガツンの、大ラスまでテンション最高潮という、楽しませるためなら何でもするぞ!の超大傑作だ!