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化身 :

身につまされる人も結構おられると思います。藤竜也演じるお金持ちでモテモテ男が、一人の若い女性にのめりこんでゆく物語です。自信満々のプレイボーイが、最初は、遊んでいるつもりなのが、徐々に嫉妬に狂い、見境がなくなり、取り乱してゆく。狂い死にしそうなのに女性の方はまったく気にもしていないそぶりに見えてゆく。いつの間にか女性は子供から大人に変身し・・・・といった、恋の始まりから終わりまでを映したような物語でした。黒木瞳さんの大胆なセックス・シーンがファンには堪らないでしょう。彼女がまだキュートな感じがします。男性の方も女性の方もお一人でご覧になることをお勧めいたします。

藤竜也にはわるいが、黒木瞳の裸身を晒すことだけを目的に作られた映画としか思えない。胸の膨らみ始めた小学生高学年の女子がするようなブラを外されると露になるのは平たい板にツンと立った乳首。それが、屋形船で藤竜也に乞われて衣服を全て脱ぐと、同じ女性とは思えない清楚かつ淫靡な裸体が露になる。浴衣を着たままソファで後背位で交わると、藤竜也はわずか2分足らずで果ててしまう(早漏か?)。極めつけ、髪を切った黒木瞳が自ら懇願して騎乗位で(最後の)愛を交わすシーンでは、自らが彼女と行為に及んでいるような気分を味わえる。この場面だけでも日本映画史上に残る作品だろう。当然満点。

黒木瞳の大胆ヌード、また藤竜也との衝撃セックスシーンで話題になった映画。若き黒木の初々しさが、どことなくオードリー・ヘップバーンの「マイフェアレディ」のようです。女が成功していくにつれ、男が取り残されていく・・・よくありがちな人間模様ですが、それを明日自分にも起こりうるかのような描写で2人が見事演じきります。また脇を固める阿木燿子も映画をより引き立てます。映画の完成度ももちろん、黒木瞳の初々しさにも注目です。

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化身&nbsp;&nbsp;&nbsp;文芸評論家でもある大学教授の秋葉(藤竜也)は、銀座のホステス霧子(黒木瞳)と出会ったその日に関係をもち、やがて彼女を自分好みの女に変身させることに夢中になっていく…。 <br>&nbsp;&nbsp;&nbsp;いわば『マイ・フェア・レディ』のセクシャル版とでもいった、渡辺淳一の同名小説を原作にした文芸エロス映画。宝塚歌劇団の娘役で人気の黒木瞳が、退団して初の映画出演、しかもヌードも辞さない熱演が話題になったが、その清楚さときゃしゃな肉体は不可思議な艶を醸し出し、宝塚時代からの確実な演技力ともあいまって、映画デビュー作にしてすでに後々の大器を予感させるものがあった。 <br>&nbsp;&nbsp;&nbsp;監督は、当時『もう頬づえはつかない』『四季・奈津子』など女性自立映画の雄として名を馳せていた東陽一。(的田也寸志)
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