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コリアンジャパニーズ杉原（窪塚洋介）が、 国籍差別に合いながらも爽快にそれを乗り越えていく痛快青春映画。 ひょんなことから桜井（柴崎コウ）と出会った後は、 初めて失いないたくないものができたことで 深刻に悩み、また失望するが、爽快さを取り戻しパワフルに 乗り越えていくところがよかった。 それだけにラストはちょっと・・・。公園での杉原とその父親、秀吉（山崎努）とのボクシング場面は ビデオを巻き戻してしまったほどの迫力。 あと、少ししかないが、杉原と警官役の萩原聖人との 大仰な言葉を使わないしんみりした会話は さすがクドカンの脚本といったところか。 彼の脚本には味のある警官がでてくることが多いのは なぜだろう。

日本に長く住んでいる大親友がいて、 GOをみるようにすすめられました。 朝鮮学校のことや 在日の人が日本の高校に通ったとき、 さまざまないろんな問題があったということは 大親友からきいたことがあったけど、 GOをみて、もっとためになった。 お互い、いつも、大親友とも話しているけど、 日本人の私と同じ考え方なんですね。好きな俳優さんのタイプも全く同じなんです。これからも友情は、変わらないし、 GOという共通の話題ができて、 感謝してます。

この作品のウリは脇役にある。主人公の民族学校時代の悪友たち、そして両親。とくにオヤジを演じた山崎努。原作者に山崎が「オヤジを主人公にした作品を書け」と言ったくらいのキャラクターなので、印象的。母親を演じた大竹しのぶは相変わらず芸達者。映画本篇の脚本は今をときめく宮藤官九朗。したがってDVDで観るとドラマを見る感覚になるかもしれない。台詞を作りこみすぎた結果、若干話の整合性を欠いているところがある。原作を読んでいない方は是非、これを機に読んでいただきたい。読んで損のない一冊だ。

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“クルパー”こと在日韓国人の高校3年生・杉原（窪塚洋介）は、将来の夢もなく、喧嘩に明け暮れる毎日。そんなある日、彼は不思議な魅力をもった少女・桜井（柴咲コウ）と出会い、つきあうことになるが、ついに自分が在日であることを彼女に告白すると…。    金城一紀の第123回直木賞受賞小説を原作に、新鋭・行定勲監督がポップ感覚に満ちた演出で描き上げた、切なくも痛快な青春映画の傑作。従来の在日問題を扱った映画から幾歩も前進した、まさに歴史の未来に新しい風を吹き込むかのような前向きでエネルギッシュなさわやかさが全編に満ちあふれている。    主人公と両親（山崎努＆大竹しのぶ）との、時に殴り合いも辞さないヴァイタリティあふれる大らかな交流と家族愛も、また魅力的。キネマ旬報ベスト・テンなど、21世紀初の国内映画賞の各部門は、ほとんど本作が独占した。（的田也寸志）