バトル・ロワイアル 特別篇 バトル・ロワイアル 特別篇
 
 
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バトル・ロワイアル 特別篇 :

この映画を観てゴールディングの「蝿の王」を思い出した。「十五少年漂流記の地獄版」と評された小説だ。暴言だと思うが深作欣二という人はたぶん、「命の大切さ」を詠おうなどと考えていない。極限状況で、誰かを潰さねば自分が助からない。その状況におかれれば、人は何だってする。そのどす黒さが描きたかったと思う。灯台の女の子達が疑心暗鬼から銃を乱射するシーンは、目に焼きついて離れない。本当に辛かった。監督の問題意識は「命」より、「今」の『閉塞感打破に希望を見出したい』という、切望なのだろう。打破なき限り、「命」の問題は決して解決しない。登場人物(中学生だけではない)達がおかれた状況は、次第に米国化してゆく今の日本の閉塞感と通低している。『強い者が弱い者を叩き潰して儲かればいい』という市場万能のロジック。デフレスパイラルの今、米国式の仕組みが流れ込んで来ているが、米国でそのシステムが、敗れた人間の精神をどれだけ病ませ、多くの自殺者を生み出しているかは、決して語られない。同時に勝者もギリギリの精神状態で安定剤を頓服し、何とか生きているのが散見される事実だ。そもそもエスタブリッシュに属する人間の大多数が仕事の苦痛からカウンセリングや精神科にかかる事が常態となっている社会は決してまともではない。僕は邦人企業で人事に従事しているが、日本のビジネスマンのメンタル状態も最悪だ。多く大企業で日々起こる自殺の事実は、決して、公にされない。無責任の様な自死を遂げる父親が「ガンバレ」と残した言葉。複雑な苦い思いが深く残った・・・。エンドに流れるドラゴン・アッシュの曲が静かな再生の時間を与えてくれる。僕はこの「希望」と「再生」を願いたい。

深作欣二監督の大ヒット作「バトル・ロワイアル」に追加撮影場面を足して完成した作品。<P>付加されたシーンは、「光子が小学生の時に中年男に売られそうになって相手を殺害した」「平和な学園生活時にクラス全員で臨んだバスケの試合」「回想シーン」「殺害された死体のアップショット」「撮影されながらカットされていた、キタノと典子の会話シーン」、あとはサウンドの再編集などです。<P>これらは本編に厚みを持たせるために追加されたのだと思いますが、むしろ意味不明でかえって映画のストーリー内で浮き、混乱を呼んでいます。とくに光子の場面は原作で光子が受けた衝撃に比べるとおとなしく、これならばむしろ死体でしか映らなかった滝口達との絡みをふくらませた方が良かったのではないでしょうか<P>映画自体の持つ活力と魅力は素晴らしいものですが、追加シーンがあるからといって必ずしも質的向上がなされるとは限らないという、典型となってしまったのが残念です。

初めてこの映画を見た時は思わず目をそむけたくなるような映画で思わず「なんて映画を作ったんだ!」と思っていました。何度か繰り返ししているうちに’人間って?’と考えるようになってきたんです。単なる友達、クラスメイト、親友、恋人、色々な人がいる一つのクラスで強制的に殺人ゲームがスタートする、本当にこういう事があったら自分はどうするだろう、同じクラスに大親友、又は恋人がいた場合人間性を失わず相手を守り通せるだろうか?それとも生き残りたい一心で裏切ってしまうのか、そのような事を考えさせてくれる映画です。ただ、年齢的に大人である自分にも理解(まだ理解でいたとはいえない部分もありますが)するまでにそうとう繰り返し見たので最初は単なる残酷な映画としか受け止める事!出来ないと思います。殺人シーンでの血の量が半端ではないので血を見るのが苦手な人にはお勧め出来ません。

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