この作品の公開後、世界をAIDSパニックが襲いました。今でこそ偏見を持つ人は少ないようですが、当時はAIDS患者は偏見と好奇の眼で見られたものでした。<P> さて、AIDSは後天性免疫不全症候群といいます。実は、この作品で人類を滅亡に追い込んだウイルスも人間の免疫力を不全にしてしまいます。人類を救うための医療技術が人類を滅ぼし、人類を破滅させるためだけに作られた核兵器が、皮肉にも人類に生きる希望を与えたのです。<BR> 「Life is wonderful.」主人公が最後に言う台詞です。このことばは、現代を生きるわたしたちにも、向けられているのでしょう。
かなり昔に見た覚えがあったのですが、レンタルビデオでも借りて見たいと思い、探していましたが、なかなか見つかりませんでした。でも今回購入して見られたので、本当にうれしく思っています。
映画公開時に観た時よりずっと怖くて面白く感じた。<BR>きっとこの20数年の間に現実に未知の感染症が現れたり、自分に子供が出来たりしたからだろう。ソ連の崩壊で軍事技術がわけのわからないところへ漏れていそうな気がするのも現実の恐怖感をあおる。<BR>細かいところにはこだわらずに物語の幹の部分を今こそ観るべきだと思う。<P>それはそうと映像特典の海外公開版にはびっくりした。<BR>全然別物というのは理解できるが、あれで話がわかるのだろうか、海外の人たち。別の意味で必見かも。