水の女、DOLLS、BROTHER、雨あがる、このキーワードにピンときたらコレ!<BR>独特の世界観と、間。<BR>洋物映画ではこの感じを出せるのはなかなかない!!<P>久々に、映画見てイイ!と思いました。<P>週5ペースで映画見てるけど、コレはよかったです。<BR>オススメ!!
この映画で麻生が扮するミヤコは「ひまわり」の朋美に通じるキャラクターだ。愛に飢え、愛を乞う孤独な女性で、心理学で言うところの「強迫神経症」的自傷行為を有している。この女性には最初から「死」の臭いが付きまとう。一方サキコも心的障害をかかえる存在で、人を愛することに根源的恐怖を抱いている。永瀬扮する新谷がこれまた共同体に確固たる居場所を持たない浮遊した存在でちょっと「寅さん」的な役回りだ。<BR> これは現代人の孤独な「愛」をテーマにした作品であり、愛する対象に自分の全人格を投影したとき、その「愛」は性別や年齢などの社会的境界を越えうるものであることを示唆している。であるから、ミヤコとサキコの関係は断じて「同性愛」などとという狭隘な言葉でくくることはできない。<P> それにしても、行定勲はこうした現代人の狂おしいまでの愛への渇望を過剰な感情表現を配し、じっくりと描くことの出来る得がたい映像作家である。彼の作品からは、「タナトス」と「エロス」の交錯した強烈な匂いが発せられている。
行定監督は「GO」のイメージが強かったので作風の差異に一瞬戸惑ったが、<BR>これはこれでとても心地の良い作品だと思う。<P>登場人物のセリフや、何気ない振る舞いなどが独特で作る側が放つ<BR>センスの良さを感じた。ゆっくり進んで行くシーンに自然と溶け込め、<BR>ありふれたフレーズにも共感させられて観終わった後は良い余韻が残った。<P>観る人それぞれに幅広いメッセージを与えてくれる懐の深い作品だと思います。