人には相性というものがあるが、明石家さんまと大竹しのぶは無敵である。この2人のやりとりは台詞に聞こえないほど自然で、どこからどこまでかわからないがアドリブも多く、活き活きとしているところが最大の魅力だ。「秋」は「夏」に比べ息詰まる展開で重たい感じがするが、テンポのよいやりとりは健在で、根底に流れるせつなさが季節感と共に作品に落ち着きを与えている。強がってみせながらも互いに気になって仕方がない2人を、無敵のコンビが見事に体現している。フェリーやレンタルビデオ店など名場面は多いが、個人的には「妊娠」の回が最高である。不安で不安で「ついてきて欲しい」と言う桃子と「なんで俺が」と言いながらも放っておけない良介。せつなさ最高潮の回である。その後の、地下街で激しい口論になるシーンでさえ滑稽さをにじませる2人の演技には脱帽である。すぐに電気を消す貞九郎や、ぜんぜん空気の読めない高木、鼻歌でツーステップを踏んでしまう美樹など、7人全員の個性を生かしきった鎌田脚本の妙を存分に堪能できる作品である。
今見てもセリフがいいですね。ここ2,3年DVDで発売された昔のトレンディドラマの見直すと、セリフが恥ずかしくて、大好きだったドラマも見れくなっていることも多いですが、鎌田敏夫の作品は今も色褪せません。<P>このドラマの好きなポイントのひとつに、(ほぼ)毎回クライマックスで主題歌がスタートし、曲の終わりと同時にドラマも終わる。ココがきれいにまとまってるんですよねー。(毎回いいシーンですし)<BR>ちなみに僕は今鶴見に住んでいるで、先日ロケ地回りをしてきました。(さすがに結構変わってます)
もう大好きで何度みたかしれませんが、何度みても面白い。個々の役の性格がこれでもかというほど強調されています。今見ると、なんじゃそのファッションは。なんて思ったりもしますが、さんまとしのぶのアドリブ演技は天才的だし。鶴太郎の”不死身のさだ”は、いい味出過ぎです!特典映像のさんちゃん・しーちゃん何でもトークはかなり楽しめますよ。夏物語とは違う特典映像が入っております。