ココニイルコト :

ココニイルコト

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前野役の堺雅人さん目当てで購入いたしました。 現代劇の堺さんは初見でしたが、 山南役の堺さん、沖田役の堺さん素敵！ というのとは違って ただただ前野君という存在がいとおしく魅力的でした。 主演の真中瞳さんも「電波少年の人」 というイメージしかなかったのですが、 彼女のこびない凛とした美しさが役にはまっていました。脇の役者さんたちも名前も知らない方（骨董屋の親父を除く） ばかりでしたが、それぞれいい仕事をされています。 邦画の淡々とした雰囲気もたまにはよいですね。 でもこの喪失感は切ないなぁ。

何気ない日常を優しく、せつなく描くことにかけては、右に出るものはいない（？）長澤雅彦監督作品です。今回もありがちな日常の出来事がせつなく描かれています。この作品は、真中瞳に感情移入出来るか否かが、この作品を好きになるかどうかの分かれ目になると思われます。残念ながら僕は最後まで真中瞳に感情移入出来ませんでした。ただ、長澤ワールドは健在ですので、一見の価値ありです。

これは僕が今まで自分が見た中で一番いい映画です。 おもしろい、でなくいいであるところがポイントです。 恋愛ものだと敬遠しないで是非一度見てください。 僕自身この作品がすごく好きなので、これ以上魅力を伝えようとするとあらすじを最後まで書いてしまいそうなのでやめます。 間違いなく、真中瞳さんに対する評価が変わります。そういう作品です。

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広告代理店勤務のコピーライター志乃（真中瞳）は、ある上司の夫人から手切れ金を渡され、大阪支社へ飛ばされることになった。幼いころの日々から培った諦念でそれを黙って受け入れ、大阪へ赴いた彼女は、そこで入社してきてまもない楽天家社員の前野（境雅人）と知り合うが……。    最相葉月が記した1200字足らずのエッセイをもとに、これが映画監督デビューとなった長澤雅彦が描く透明感あふれるラブストーリー。傷つくことを恐れながら育ってきた女と、傷を見せないように生きる男。どちらも現代の青春像を反映させたリアルなものだが、それを意気込まずに等身大のナチュラルな姿勢で描ききったことが成功の秘訣だろう。真中瞳は本作でキネマ旬報新人女優賞を受賞。（的田也寸志）