スピルバーグが描いた、ナチスによるユダヤ人虐殺と、そのユダヤ人の命を守ったドイツ人の話であり、実話である。ユダヤ人の命を守った人の名前が「シンドラー」である。シンドラーは、工場経営をしており、労働力としてユダヤ人に目をつけた。賃金が安い為である。シンドラーのリストは、自分の工場で働かせるユダヤ人名簿である。リストに名前が載れば、強制収容所に行かなくてすむ。すなわち、生きられる。シンドラーは、ある時から、必要以上の名前をリストに乗せてゆく。当然、ゲシュタポが目を付ける。シンドラーはいつのまにかユダヤ人を1人でも助けようと奔走する。ベルリンが陥落し、遂に開放の日が来た。この場面では、誰もが涙するだろう。シンドラーは無我夢中でリストを作っていたが、ユダヤの人々は決してそのことを忘れてはいなかった。スピルバーグはこの映画をモノクロームで撮影した。エンディングにシンドラーの墓に花を捧げる人たちが映される。この部分はカラー映像である。あの悪夢のような時代を彼はモノクロでしか語れなかったのではないだろうか。
この映画の中で出てくる唯一赤い女の子わざとらしいという評価もあるかもしれないが、この赤い女の子が物語りのキーになる。すでに見ている人が多かろう作品なのでそんなのしってるよ!という人が多いだろうがこの女の子を思い出すと胸が痛くなる。二度とこのような悲劇が生まれないよう、祈るばかりです。
この映画は、第2次世界大戦中のナチスに関する実話を元にして作られたものです。内容は、既に述べられているので割愛しますが、まさにアカデミー作品にふさわしいものです。<BR> 作品のテーマは、凄惨な状況下にあって、自らの生命の危険を顧みずに、意思を貫くシンドラーの姿には、感動すら覚えます。<P> ただ、当時の状況を全くご存じない方は、史実に基づいた作品ですので、第2次大戦中のドイツの強制収容所関連の本を少しお読みになってからの方が良いかもしれません。反対に、当時の状況に詳しい方には、残虐さが歪曲されていると思いになるかもしれませんが、そこは映画という観点から考えるようにされると良いと思います。<P> 余談ですが、同時期の日本の在リトアニア大使・杉原千畝も「日本の!シンドラー」(映画がはやった当時)と呼ばれるような人間的な行動を取っていますので、興味のある方は、文献にあったてみるとよいかも知れません。