かつて(そして現在も)、沢田研二ほど麗しく危険な役を演じることができる人物は、果たして日本に存在したのであろうか。ストーリーは3億円事件という重い題材で、残酷・卑劣なシーンも数々あるが、そのこと以上に、女を惑わす「危険で美しく悲しく孤独なジュリー」に魅了されっぱなしだ。擬似恋愛している自分が確かにいる。私は当時まだ子どもだったので、リアルタイムでドラマは見ていないが、購入して本当によかった。また、このドラマのテーマソングでもあり、今もコンサートで頻繁に歌唱している「時の過ぎゆくままに」に対する感じ方が、以降、私の中で明らかに深く変化した。私は間違っていたのだ。うまく表現できないが、底知れぬ男と女の絶望にさえ「永遠」を感じるのだ。沢田研二は、現在どんな感情移入でこの楽曲を歌っているのだろうか。
これは本当におもしろい!<BR>ジュリーはいうまでもなく素敵なのですが、キャストがすごいし、内容もなんだか変で笑えます。いかにもセットの「それっぽく汚した壁」、オーバーな演出、強引というか勝手な進行に驚きます。オープニングのジュリーがはいているジーパン、見ないと損!
他のドラマでは絶対に見られない、一人の美しい青年をめぐる男と女のかなり危ないお話し。出口のない野々村の良への愛、良を独り占めしたい女たち、死の迫った良の絶望と希望。<BR>痩せてるけどふっくらとした胸と細い腰、すべすべの白い肌の良(ジュリー)がさわられてもさわっても、とにかくドキドキ。<P>ガラス玉のように大きくうつろな目の良が、退廃的につぶやく「ほっといてくれよ」<BR>セットも暗くて、陰鬱としたドラマなんだけど、時におかしなギャグもありかなり笑えるシーンも。<BR>当時はまだお子様で、そのやばさがわからなっかたけど、怪しい妄想のとりこになった人はきっと多いはず。<P>「その美しさは罪だ!」一生の宝物として、時間をおいて何度でも楽しめる作品です。買わなきゃ後悔する、と思うよ。