ロミオの青い空(8) ロミオの青い空(8)
 
 
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ロミオの青い空(8) :

最高のラストでした。<BR>昨今、やたらと「勇気」「愛」「友情」をテーマにした中途半端で、まがいものの作品があふれていますが、<BR>この作品には他者の追随を許さない気迫や真剣味を感じました。<BR>「友情」というより、「強い絆」と呼ぶにふさわしいロミオとアルフレドの関係は、<BR>見た人の心に確かに何かを残してくれるはずです。<P>また、エディターレビューに<P>「ただ、「ロミオの青い空」というタイトルは、この意外に硬派な物語にはいささか軟弱すぎたかもしれない」<BR>とありましたが、<BR>私は少しもそうは思いません。<BR>「青い空」というのはロミオにとって、自由と希望の象徴であり、<BR>つまりはアルフレドそのものなのですから。<BR>重い内容だからこそ、こういった何気ないタイトルが活きてくるのだと思います。

静かに自分の死と向かい合い、命を燃やして戦ったアルフレド。アルフレドの死はロミオに大きな悲しみを与えるのだった。アルフレドの死に打ちひしがれて立ち上がれないロミオに、ダンテたち「黒い兄弟」の仲間は決闘を申し込む。・・・<P>アルフレドを失った喪失感はみんな同じ。でも、いつも元気なロミオが立ち直なければ誰も立ち直れない。だからこそ、「黒い兄弟」たちはロミオにリーダーを託したのだろう、「アルフレドの死から立ち直る」という試練の元に。<P>この8巻では、ロミオが親友の死から立ち直る姿、教養に目覚めていく姿などが実に細やかに描かれている。そして感動のラスト。煙突掃除夫という過酷な運命を乗り越えたロミオたちの瞳に、故郷の空はどんな風に見えたのだろうか。

ロミオの青い空の30話「最後の誓い」31話「本当の宝物」32話「素敵なクリスマスイブ」33話「空へ!自由の翼にのって」が収録されています。親友アルフレドの死により、ロミオは気力を失ってしまいます。でも、黒い兄弟の友情にって立ち直り、ロミオは黒い兄弟の新しいリーダーに選ばれます。黒い兄弟の絆は一層強まり、狼団とも和解します。そして春になり、ロミオ達、黒い兄弟が故郷へ帰る日がやってきます。

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ロミオの青い空(8)&nbsp;&nbsp;&nbsp;時は19世紀後半。スイスの小さな村に住む少年ロミオは、人買いに買われ、イタリアのミラノで煙突掃除夫として働くことに。道中で出会った少年アルフレドとやがて再会し、2人は固い友情で結ばれる。煙突掃除夫の少年たちをおびやかす不良少年「狼団」に対抗すべく、彼らは「黒い兄弟」として団結する…。リザ・テツナーによる原作をアニメ化した、「世界名作劇場」21作目、1995年の放送作品である。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;今ふうに言えば「ストリートに生きる少年たちの友情と抗争の物語」というところか。若干ハードな設定ではあるものの、演出やストーリーの構成などの面で古きよき「世界名作劇場」の世界に“原点回帰”しようとした様子が感じられる、丁寧なつくりの作品である。終盤には「実はアルフレドは貴族の血をひいており…」といういかにも「世界名作劇場」らしい展開も待っている。ただ、「ロミオの青い空」というタイトルは、この意外に硬派な物語にはいささか軟弱すぎたかもしれない。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;主人公ロミオの境遇は悲惨だが(「小公女セーラ」以来の“貧しさゆえの虐げられキャラ”である)、常に前向きな気持ちを忘れないその姿は頼もしい。そして何より、「誰もが自由に学び、自由に生きる時代をともに作ろう」と誓い、お互いを高めあう、ロミオとアルフレドの友情のすがすがしさがこの作品の一番の見どころだ。(安川正吾)
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