「未来少年コナン」は、TV放映されたにもかかわらす、ストーリーに連続性がある。しかし一話一話は独立した面白さを持っている.配役も野生児コナン、健気で強いラナ、コナンの親友ジムシー、船長ダイス、はじめインダスとリア側、後コナンに影響されてハイハーバーにつくモンスリー、悪役レプカと性格が多用なキャラクターを配置して、ストーリーの展開に各人がなくてはならない存在となっている。これこそ宮崎アニメの最高作といえる。放映時期の点でこの作品を知らない人が多いが、このアニメを観た人は、知らない人に<BR>宮崎氏にこんな素晴らしい作品があったと紹介することが良いのではないでしょうか。
これまでの物語でのオールスターキャスト総出演。<BR>そして冒険活劇としての最大の見せ場。<BR>複雑に入り組んだ設定や伏線がすべて、この最終巻で一つになります。<BR>三角塔はなぜ三角なのか。<BR>人類を滅ぼすような兵器とは何か。<BR>サルベージ船はどうなったのか。<BR>人の未来は。<BR>コナンとラナ、ジムシー、ダイス船長はどうなるのか...etc.<P>ここまでの話を見ている人は「このアニメの主人公は誰」と聞かれたら「全員」といいたくなるでしょう。<BR>これほど見事な「めでたしめでたし」は、この物語以降でも少ないと思います。<BR>まさに宮崎駿の演出、面目躍如です。<BR>文句なし。おすすめです。
本作は、1980年代にビデオ化されたのを最初に、何度もソフト化されてきた。ＤＶＤとしてのリリースも、実は２度目である。<BR> 前回のバージョンでは全５巻の構成で、１～４巻にはそれぞれ６話ずつが収録され、最終巻には25話と26話の２話のみが収められていた。ビデオやレーザーディスクでは７巻構成で、１巻につき４話ずつの収録を基本とし、最終巻はやはり２話のみ収録であった。<BR> 今回のバージョンでは、最終巻に４話が入っており、クライマックスを連続して鑑賞することが可能となった。これは嬉しい変更点である。いままでのソフトでは、コナンたちが最終決戦に突入し、さあこれから、というところでディスクなりテープなりを交換しなければならなかったのだ。<BR> 欲を言えば、全５巻構成で、１巻あたり５話ずつ収録、最終巻のみ６話というのがベストではないかと思う。とくに本作の場合、序盤の何話かは作画が荒れている（ラナちゃんも、いまいち可愛くない）ため、今回のバージョンのような構成にすると、続きを買ってもらえない可能性もあるかも知れない。……そんなことないとは思いますがね。<BR> いずれにせよ、本作は、日本のテレビアニメの中でも最高峰をきわめた作品のひとつである。できうるならば毎週一回、時間を決めて、１話ずつ見て欲しい。とくに、お子さんにはそうして欲しい。あなたの人生の宝物になる。必ず、なる。
