戦闘艦ガン・シップを失ってもなおハイ・ハーバー占領を続けようとする<BR>モンスリー。<P>でも、大戦争前に体験した、犬とのふれあいを思い出して、モンスリーの<BR>本来の優しさが出てきます。<P>抗争中に突然襲ってきた大津波。<BR>コナンは、船のマストの上に登って、島の人やモンスリーに、津波の<BR>到来を告げます。<P>もとからコナンの力量に一目置いていたモンスリー。<BR>「(津波が来るって、)本当なのね。」とコナンを信じて<BR>高台に避難します。<BR>コナンとモンスリー^が信頼のきずなで結ばれた時でした。<P>津波の猛威に、戦意を喪失したモンスリーとインダストリアの兵士たち。<BR>村の皆によって、インダストリア兵は麦刈りをします。<P>でも、ラナの祖父ラオ博士が危ないと知り、コナンとラナは<BR>!ンダストリアへ行かざるを得ないのでした。<BR>新たな戦いの始まりです。
コナンたちが暮らすハイハーバーに、大津波がやってきます。<BR>それまでインダストリアからやってきた敵と戦っていたハイハーバーの人たち。<BR>あまりの自然の脅威に戦意を無くすインダストリア兵。<BR>人と人との戦いなんて自然の脅威に比べれば些細なこと、人間同士、助け合って生きていかなければならないのだ<BR>というメッセージが読み取れます。<P>第2話でおじいが「人は一人で生きてはならぬのだ」というコトバのとおり、敵同士ですら助け合い島の復興を始めます。<BR>「ラナのおじいさんも助けなきゃ」<BR>人々を傷つけず「みんな助けよう」とするコナンに、これ以上ない、心強い味方がつきます。<BR>宮崎駿の冒険活劇のルーツ、第6段。おすすめです。
本作のヒロイン・ラナを演じたのは信沢三恵子(のぶさわ・みえこ)。<BR> 宮崎・高畑作品へは、すでに76年『母をたずねて三千里』のヒロイン・フィオリーナ役で出演している。フィオリーナは、いかにも高畑勲好みの、イタリアのネオ・リアリズム映画的な堪え忍ぶヒロインであった。ラナも基本的には同じ系統のキャラ造形がなされているが、宮崎駿の趣味が色濃く投影されて、賢くて健気、そして強い。信沢氏の演技は時に愚直なほどで、ラナというキャラクターをよく表現している。<BR> この時期、信沢氏はなかなかの売れっ子で、『無敵鋼人ダイターン3』の敵ボス・コロス役や、『野球狂の詩』の水原勇気役(木之内みどりに継いでの2代目)などを演じている。のちには『魔女の宅急便』で、主人公・キキの母親・コキリを演じた。またNHK作品では、人形劇『ネコジャラ市の11人』などにも出演した経歴がある。