***<BR> 当然の事ながら、黎明期には苦難と希望が交錯する。それを美化してはいけないが、正当な評価はしてあげるべきだ。<P> ざけんなケンちゃん、と揶揄された、長沼健の語りが秀逸だ。釜本の不遜な発言も、彼のプレーを見てしまうと納得がいく。そして、彼を超えるストライカーが出てこない秘密も、ここに凝縮されている。<P> チーム戦術は年々高度になっている。しかし、個の力は当時から、それほど進んでいない。取巻く環境は、遥かに良好なのにもかかわらず。