もう20年以上(!)前のアニメなので、作画など今観るとさすがに古さを感じさせますが、それを補って余りある面白さがあります。放映当時は、発表の場がNHKだったこともあってか、それほど視聴率も高くなかったと記憶していますが、宮崎監督のパワーが爆発したようなその内容はとても初監督作品とは思えないほどで、歴代作品の中でも最高傑作だと私は思っています(完成度と言う点では「ラピュタ」の方が上かもしれませんが・・・)。<P> 第1巻ではまだそれほどでもありませんが、主人公コナンの「超人」ぶりは、それはもうすごいもので、近代兵器で武装した敵兵とモリ1本で戦う(しかも必ず勝つ!)し、飛行機に飛び移り、垂直の壁を駆け上がり、鉄をも捻じ曲げ引きちぎるその怪力ぶりなど、こうして文章を読むとあまりに非現実的に思えるかもしれませんが、それを全く不自然に感じさせず説得力を持って見せてしまうところは、まさに宮崎監督が天才たる所以でしょう。<P> 爽快なアクションシーン、空や海など自然の描写の美しさ、科学文明への疑問と自然への畏敬、愛情に満ちた人間描写など、この作品には、その後の宮崎作品に現れるすべての要素が詰め込まれています。初監督作品であるこの作品を見ることによって、宮崎監督の作品が現在に至るまで一貫した姿勢で創られていることが理解できると思います。
数十年前のアニメとは思えないデキ。<P>とにかく、圧倒的なスピード感と迫力が素晴らしい。<BR>数十年前に作られた「未来」の話なのに<BR>今見ても、登場する機械が未来っぽく感じられるのが素晴らしい。<P>独特のデザインに包まれた世界観。<BR>毎回ドキドキさせる見せ場が用意されたテンポのよさ。<BR>現実離れした筋力・走力・勇気で<P>次々とピンチを切り抜けていくコナンの姿は<BR>年齢・性別に関係なく、胸を熱くさせてくれる。<P>すべての人にオススメする最高の一品。
まだ家庭用ビデオが一般的でなかったあの頃。NHKの7時半で流れていた「この番組」高校生だったあの頃。夕食後に「この番組」を見るのが大好きでした。<P>思えば、あの時間帯のNHKのアニメーションは少々トーンが他のものと異なっていたように感じましたが、思えば宮崎監督や後のジブリ関係の方が関わっていたせいだったかもしれませんね。<P>モンスリーの「馬鹿ね!」が一番好きです。そして旧い世界の人間である自覚が強かったインダストリアの博士達の最後も忘れられません。大人の責任、というものを観た、と言ったら笑われるでしょうね。<P>楽しい「絵の嘘」満載の「コナン」はお勧めです。